記者会見

●質疑応答:海外出張(ブラジル、カリフォルニア佐賀県人会訪問)について
○STS
 外遊をしばらくされていましたけど、その感想を聞きたいんですが。
○知事
 ブラジルとロサンゼルスの県人会に出席をしてまいりました。
 特にブラジルについては、今から数十年前に佐賀県を離れて船に乗ってブラジルの地を踏まれた方々が、もう二世、三世、あるいは四世という時代になっていても、なお佐賀県というものでつながっていていただけるということを大変熱い気持ちで見てまいりました。
 また、佐賀県出身の方で、伊万里出身の前田さんという方の農場にも行かせていただきましたけれども、前田さんお一人で佐賀県全体の耕作面積を超える面積を持って農業をやっていらっしゃいました。また、その近くの峰さんという方の農場にも行ってまいりましたけれども、これもまた大変広大なもので、世界を相手に、特に綿を中心にした農業をやっていらっしゃいました。非常に厳しかった時代から努力をしてこういう成功をしていらっしゃる方々というのを見ると、見るだけで非常に参考と勉強になるなということを改めて感じました。
 ああいう方々がブラジルで頑張っていらっしゃるのは、ある意味政策の結果でありますので、やっぱりこういう方たちとの交流を続けていくことの大事さと、サンパウロ自体は街なものですから、サンパウロを見るよりも、やっぱり実際のブラジルを、そういう農場などを見ることによって、非常に目を見開かされるような思いがあるのではないかと感じました。これからもそういう人たちと人的な交流を続けていくことの大事さを感じました。
 その点、南カリフォルニアの方は、ロサンゼルスを中心にしたカリフォルニア州の地域なのですけれども、現在でも若い人たちは留学や結婚、就職という形でカリフォルニアに住む人が増えていますので、その意味では、ブラジルとはやや様相が違うという面はございますが、それにしても県人会の中心になっていらっしゃる方々は、もう数十年前に佐賀県を後にした方ばかりでありますし、特に南カリフォルニアの日系人の人たちは、戦時中にコンセントレーションキャンプというところに集中してキャンプに送り込まれたというような歴史を持たれていまして、それによって多くの財産を失ったりするという非常に厳しい過去をお持ちであります。そういったものを乗り越えて、ゼロからまた今の地位を築かれているということについても非常に感銘を受けました。
 ブラジルにせよ、南カリフォルニアにせよ、県人会の方々は一人でも多くの人たちがブラジルや南カリフォルニアとの交流関係を続けていくことを、また多くの人が訪れることを大変に望んでおられまして、そういったことの大事さというものも改めて感じた次第であります。

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