記者会見

●発表項目:住民参加型ミニ市場公募債「さが県民債」を発行します
 それでは、9月の定例記者会見を始めます。
 まず、私からの発表項目についてですけれども、佐賀県民債の今年の発行についてお知らせをいたします。
 今年も佐賀県民債発行の時期がやってきました。これは、佐賀県がいろんな事業をやっていくときに、これまで銀行や郵便貯金や簡易保険といったところからお金を借りてやっていたものを、県民の方々からお金を調達して事業を行っていくようにする、そういうことで始めてから、今回で4回目ということになるわけでありますけれども、今回はいろんな意味で変化があります。
 発行総額10億円、これは前回と変わりません。償還年限5年、満期一括ということも変わりません。利率は、今回は0.5%といたしました。利払いは年2回、3月、9月、これも変わりません。
 今回は、この佐賀県民債を充てる事業として、「2007青春・佐賀総体」に向けた、県が持っている体育施設の整備に充てたいと考えています。
 プールの移転改築や陸上競技場のトラック表面部の張り替え、テニス場やヨットハーバー、こういったものについての整備を行う費用に充てたいと考えています。
 今回の佐賀県民債の特徴は利率であります。今回は、国債を少しだけ下回る利率で発行いたします。これは都道府県では初の試みであります。
 これまでの県民債は、同じ時期に発行される国債よりは利率を若干高く設定していました。
 いわゆるこういう世界の常識としては、国内で一番信用力のあるのが国で、それよりも信用力のない自治体は、それよりも高い利率を設定しなければ理論的におかしいではないか、こういったことがありました。
 しかしながら、国、地方、それぞれの財政状況を見たときに、一律にそういうことは言えないのではないかということを私たちは金融機関と交渉を重ねて、訴えてまいりました。
 今回の県民債の利率は、17年9月で0.5%であります。この同じ時期に発行される国債は0.672%でございます。やや県民債の方が利率が低いということでありますが、なぜこのように低くしたいと思ったか、大きな理由をご説明します。
 県民債というのは、県民の皆様方にお引き受けいただきますが、その事務は佐賀銀行にお願いしています。
 一人一人に対して、ある程度小さなロットで発行していきますので、どうしても手数料がかかってしまいます。10億円当たり、銀行から一括で借りれば手数料は40万円で済むところを、この県民債という形でやっていくと、520万円かかっていきます。その差は480万円、この分だけ県債を発行するのに余計にコストがかかるということになります。これを利率に換算すると、約0.1%に相当します。これを何とかしたいという思いが私どもにありました。
 そういったことを見据えて、17年3月の発行時に、アンケートをいたしました。県民債を購入していただいたお客様に、「なぜお買い求めになったんですか」ということをお尋ねしたところ、「利率が高い」というのが半分ぐらいありましたが、「県事業に協力したい」「ペイオフ対策」、こうした答えも40数%程度ありました。
 また、「では、県民債の利率が国債よりも低いと買いますか、買いませんか」という問いに対して、「国債から0.1%から0.2%ぐらい低くても買う」という方が25%、「定期預金よりも高ければ買いますよ」という方が9%いらっしゃいまして、約3割以上の方がそういう条件であっても買いたいという気持ちをお示しになっているという結果が出ております。
 また、1人当たり購入限度額は今まで100万円にしておりましたけれども、200万円にしてほしいとか300万円にしてほしいとか、もっと買いたいという御希望もございました。
 こうしたところから我々としては、発行は10億円にするものの、特に16年2月には販売開始から約10分で完売をしてしまった、17年3月には抽せん方式に変えましたけれども、倍率が約2.7倍もあったということから考えて、こうした方法であっても十分に県民の皆様には、この佐賀県民債の魅力を御理解いただけるものと考えたわけであります。
 佐賀県民債は、県内在住の個人、法人の方、また県内に勤務していらっしゃる方であれば、どなたでも購入ができます。1人最低1万円から、限度額200万円まで購入が可能であります。
 抽せんにより購入者を決定いたしますので、9月8日から9月14日まで、はがきで申し込みをいただきます。詳しくは、9月8日の朝刊に掲載いたします。
 そして、翌日の9月15日に抽せん会で購入者を決定いたしまして、当選者に通知をし、9月の末に県民債を発行するということになります。
 佐賀県民債を購入していただくことで、県民皆様に「2007青春・佐賀総体」への御支援、御協力をお願いするものであります。
 ぜひ一人でも多くの方々に応募していただくように私からもお願いしたいと思います。
 以上が佐賀県民債の発行についてであります。


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