記者会見

●質疑応答:新年の思いについて
○毎日新聞
 「概成」について、僕は初めてこの言葉を聞いたんですけれども、非常に難しい印象があるんですが、「概成」を選ぶに当たって、経緯があれば教えてほしいんですが。
○知事
 大体完成させたいなという気持ちに尽きるということなんですね。確かに一般用語としては、「おおむね」という言葉はあんまり使わないと思いますけれども、大概完成する、「大概」の「概」と「おおむね」は同じ字でありますので、大体完成させていくという意味で、こういうものがいいのではないかということで、私自身が考えて提案をしました。
 もともと今から10年ぐらい前に、この言葉を最初に説明を受けて聞いたときに、非常におもしろい言葉だなと自分の頭の中に残っていたんです。完成と言ってしまうと、全部100%達成しないと完成とは言わないんだと思いますけれども、主要な部分は大体終わらせる、そういう意味で使われる言葉だと思います。
 ですから、もちろん100%を目指すべきではあると思いますけれども、いきなり100%と言ってしまうと、逆にそこに、意気込みとしてはわかるけれども、本当にできるのかというところも出てくるかもしれません。もう4年目でありますので、そういう理念的なところではなくて、本当に完成させなければならない大きなポイントを初めとする幾つかの点だけは、とにかくしっかりと完成をさせる、そこにいろんな意味で資源を集中させていく、そういう気持ちを込めて、確かになじみがないかもしれませんが、「概成」という言葉を使わせていただいています。
○時事通信
 先ほど三つ、新幹線、プルサーマル、県立病院の移転を上げられましたけれども、どの程度までいったら概成したと言えるんでしょうか。それぞれ具体的におっしゃっていただけますか。
○知事
 まず、プルサーマルは判断するということだと思いますので、それを判断するかどうかということだと思います。
 新幹線については、着工すれば完成、とは言えませんが、こちらのねらいにこたえることになると思います。
 県病院については、まず場所を決めるという話なので、時期が近過ぎるかもしれませんが、県病院は場所が決まる、移転・改築に向けての道筋がつく、そういうことだと思います。
○時事通信
 それぞれのスケジュールのようなものが、知事の中で念頭にあったら教えていただけますか。
○知事
 県病院は、なるべく早くと思っていますので、それが一番早いのかなと思っています。
 プルサーマルは、年度前半だと思います。
 新幹線は、今2月ということで目指しています。2月がだめなら、その先もあるわけでありますけれども、まずは2月末までに何とか地域の理解を得たいと思っています。
○佐賀新聞
 プルサーマルは新年度の前半ということですか。
○知事
 ごめんなさい。年度と言うべきじゃないですね。年の前半ぐらいにはいろいろな動きが出てくると思います。
○共同通信
 重点実施項目の達成度ということですけれども、特にこの点について重点実施項目で高めたいというのは。
○知事
 まず、新エネルギー、特に水素社会への対応について、これはゼロからの構築なので、難しいことではあるんですけれども、なかなか形になっていないので、これを少しでも道筋をつけたいと思っています。
 それと、もう一つがアジアのハリウッド構想で、これもゼロからのスタートだったので、いろんな形で芽は出てきていると思うんですけれども、なかなかこれという形になっているものがないので、そこを何とか少しでも形にしたいと思っています。
○佐賀新聞
 去年提唱された「ファミリーツーリズム」の件について、今年は何か具体的な計画はありますか。
○知事
 今年はいよいよ、その具体的な商品といいましょうか、具体的な提案をする年になっていくと思います。いよいよ団塊の世代の方々が一つの節目を迎えられる年になりますので、そうした方を具体的にどういう形でお迎えするのかという提案や商品、そういったものを持って宣伝していくという年になると思います。
 具体的には、観光課にこのファミリーツーリズムをやっていくために新しく広告代理店におられた方が入り、その方を中心に動いています。多くはその方に期待している部分もございますけれども、やはり広告業界のご出身だけあって、人間関係などに強さがおありになるようなので、そういったことを十分に生かしていただきたいと期待しています。

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