記者会見

●質疑応答:中心市街地再生小委員会報告案(まちづくり三法関連)に対する知事からの提言について
○共同通信
 まちづくり三法の提言のことなんですけれども、提言の内容を全体的に言うと、中心市街地の活性化については、より地方自治体自体が権限を持ってデザインする、デザインする権限を持たせてほしい、全体の提言の内容の中でそれがベースということでしょうか。
○知事
 全体のベースでいうと、それも含め、もっと色のトーンを強く出したいということなんですね。
 例えば、中心市街地にいろんなものを持っていくためには、財政優遇策や、税制優遇策があります。これはなかなか今の状態では難しいものですから、この報告書の中ではふわっとしか書いていないわけです。その色を、例えば、もうちょっと思い切った優遇策をやっていかないと、実際には立地しないんじゃないかとか、決まりなんかをもっと思い切って地方に持ってこないとできないんじゃないかとか、今はかなり薄目の感じで色が出ているものを、もっと色を強調していかないと実際に再生はできないんではないでしょうか、そういう意味で、もっといろんな面で組み込みませんかと、こういうことが必要ですということを書いているつもりです。
○毎日新聞
 ちょっとざっと見ただけなので、全く理解できていないんですけれども、佐賀市を例にとると、知事がこれを提言することでどんなふうに佐賀市の中心商店街が変わっていけるのでしょうか。ちょっと具体的に教えてください。
○知事
 例えば、これは中心商店街ではなくて、中心市街地で、商店だけではないという整理をしているんですけれども、そこにより多くの人が住めるようなことをしていくためには土地の値段、また土地が利用できるコストというものを下げていけば、いろんな使い方が出てくるかもしれないわけなのです。例えば、今の商店街がある場所を、話がまとまれば、それをどこか一括して借り上げたりするところが出てきて、またそこで大きく開発が行われるといったこともあるんではないかということであります。また、ここに国の機関の市街地への移転ということも書いているんですけれども、国の地方機関はいっぱいあります。そういった国の機関も移転する時には、ただ単に安いからということで郊外に行っていただくのではなくて、その市街地の中にとどまっていただく、または市街地に移転をしてきてもらう、そういったこともあるんではないかなと思っているんです。
 やはり中心市街地の再生には地権者の協力が何より大事だと思うんです。ただ協力してくれというだけではなかなかだめなので、市や県、公共的な市街地再生に協力するような仕掛けを入れていくということが必要だと思います。それをやることによって、遊ばせていくよりは、じゃあ使ってくださいよという土地利用に変わっていくということだと思うんです。
 私は、例えば中心市街地に、それは病院でもいいし、お店でもいいんですけれども、魅力のあるものが立地をする、またはどうしてもそこを使わなければならないものが立地することによって人が集まってくるんだと思うんです。そういう仕掛けを作っていかなければ、ただ単に空いていますけれども、何かに使いませんかというだけでは、やっぱり力不足ではないかと思うんですね。そういう魅力のあるものが立地できる条件を作っていくためには、やはり思い切って財政支援を入れていくなり、税制で優遇するなりしていくということが必要ではないかということで書いたつもりです。

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