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記者会見
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質疑応答:新内閣誕生について
○佐賀新聞
 新しい安倍政権になりましたけれども、この新しい政権について、知事としてどうごらんになっているのかというのが1点と、それに関連してという話でありますが、関連と言っていいのかどうかわかりませんが、長崎選出の久間さんが防衛庁長官ということで入閣されましたね。それで、久間さんはこれまで自民党の総務会長で、あとまた与党の整備新幹線のプロジェクトチームの座長でもいらっしゃったということで、いわゆる予算確保等には一定の影響力みたいなものをお持ちだったんじゃないかと思うんですが、その方がその問題から離れるということで、そこら辺について、何か見方があれば。
○知事
 まず安倍新政権の誕生について申し上げれば、まずは新しい政権内閣が発足したということについて、まずはお祝いを申し上げなければいけないのかなと思っております。
 こうして国民の負託を受けて発足する新政権でありますので、どうか安倍総理におかれては、山積する内外の問題を的確に処理していただきたいと思います。
 特に、佐賀県のような地方の目から見ておりますと、まずは都市を先に経済再生させて、その効果を地方に及ぼしていこうという流れがそのまま引き継がれるのか、それとも最近、格差社会という言葉がよく出てきておりますけれども、そういう今、国内で生じている格差の問題を縮めようとする方向で努力をしていただけるかということに非常に関心を持っております。
 今回の総務大臣は神奈川のご選出でもございますし、書き物などを拝見しておりますと、例えば、横浜市の市の地域から徴収される国税が幾らあるのに対して、山陰地方のある県は幾らしかないとか、そんなふうなことで、これまでの地方偏重に対して、自分としてはどうかなと思っているというふうな趣旨のコメントなんかをホームページ上で発言したりしておられます。そういった方々に対しても、地方の持つ役割や意味というものについてしっかりと理解をし、行動に移していただきたいと思っております。
 また、頑張る地方を応援するプロジェクトというのが今回発足するようでございます。もちろん、今の時代はどのような分野であっても、頑張らないところまで支援をするということはないのかもしれませんが、その地域に住む住民ということを考えると、自治体というものがすべて市場原理になじむのかなという気もちょっとしております。頑張る地方を応援するプロジェクトというのは非常に響きはいいんですが、ひょっとして裏を返すと、頑張らないところは応援しないよということなのかもしれないと思っておりまして、もちろん、どこも同じように支援をしてほしいとは思いませんけれども、ある意味、えいやと切り捨てになるようなことにならないようにしっかりとチェックをし、また行動していかなければいけないと思っております。
 それと、久間代議士が防衛庁長官になられた件については、なかなか難しくて、いや、全く関係ありませんと言うと大変失礼なような気もしますし、非常に痛手だと言うと、またそれはそれで問題になるような気もするんですけれども、私自身はこう考えています。
 確かに、久間代議士が総務会長でおられたことというのは、私どもにとって大変大きな力でありました。ただ、この新幹線をどうしていくかというプロジェクト自身は、代議士お一人で決めていただくということではなくて、プロジェクトチームで、または与党と政府の話し合いによって進められていくものであります。
 これまで総務会長としてのお力をもって、今回、政府・与党のプロジェクトとしては西九州ルートを認めていただきました。あとは、いわば球は私どもの方にあるというふうに思っております。
 これまで再三にわたりまして申し上げておりますように、同意をしっかりといただく努力を重ねるということが、今、西九州ルートの着工に向けて求められているわけでございまして、その意味では、どなたか代議士にお願いするということ以上に、まずは私どもが努力をしなければいけない、そういうところにあるのではないかなと思っております。
 これからは、お立場は離れましたけれども、新幹線問題について非常に知識と見識をお持ちの一人の政治家として、また、いろんな形でご相談を申し上げたいというふうに思っておりますが、まずは私どもの中でできることをしっかりとやらなければいけないと考えております。




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