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記者会見
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質疑応答:佐賀県自動車産業振興会(仮称)の設立について
○日経新聞
 せっかく発表された自動車産業振興会なんですが、何か具体的な目標はあるんですかね。
○知事
 あります。大体20件ぐらいの成約というか、そういったものをやりたいというふうに思っております。
○日経新聞
 これは1年間で。
○知事
 平成20年度までで20件の取引の成約を実現したいというふうに思っております。
 基本的な考え方としては、県内には誘致企業である1次サプライヤーが現在9社、10工場ございます。このそれぞれの工場との年間1件の新規取引を目標と定めますと、2年間で20件ということになります。直ちに最初の年度に10件出るかどうかということがわかりませんので、2年間で20件というふうにさせていただきました。
○日経新聞
 しかし、これは数としてみると、果たしてそれを目標としていいのかどうか。要はもうちょっと具体的な中身を立てていかないと、単純に1社、1年間にお願いしますというだけでは私は意味がないと思うので、もうちょっと中身を何か、これだったら会をつくって、要はよろしくお願いしますねというだけの顔合わせの会で終わるんじゃないかと。もうちょっと突っ込んだ内容を、例えば、重点的支援とここに書いてありますけど、じゃ、具体的に佐賀県がこういう製品をつくりましょうなんていうのが提案できるのかどうか。どうなんでしょう、その辺の実現性は。
○知事
 さっきのESTのメンバー構成を見ていただいてもわかりますように、県が引っ張っていくということじゃないんですね。一番中心になられるのは、自動車産業の専門家の方であります。そういった方、また、支援センターの人間、経営のわかる人間に実際の工場なりを見てもらって、例えば、物づくりの物のところに問題があるのか、または、例えば、商談会なんかをやってみるとわかるんですが、今まで取引のなかったところに対してプレゼンテーションをするということが全くなかった企業がすごく多いんですよ。そうすると、例えば、資料一つの作り方、プレゼンテーションの仕方、自分たちはどういう製品をつくっているかということすら、しっかりとプレゼンテーションできない企業もあるのが現実なんですね。
 そういったことを、例えば、物はいいのにプレゼンテーション能力が弱いというところはそういった部分がありましょうし、ある部品の精度を上げる、この部品の精度をあと25%上げれば、ここの納入基準に達成するということについては、じゃ、どうやったらその水準が上がるのかというふうなことについて、専門家がアドバイスをするといったことが可能になります。
 もちろん、10月10日の発足の日には、みんなで集まって、おめでとうございますというようなことをやりますけれども、今回の振興会の真骨頂はそれで終わるのではなくて、個々の企業に対して個別の支援をやっていこうとするところに意味があるというふうに思っております。そうすることによって、もっと具体的に、この企業に対してはこれぐらいいけるんじゃないかということもできればいいのかもしれませんが、ちょっと現段階でそこは無理でした。ただ、じゃ頑張りますというだけでいいのかといえば、それはそういうことではないだろうというので、10社あるということをイメージしながら、少なくともそれぞれ各社1社ずつは新しく増えていくようにしようよということで当面の目標をつくらせていただいているということであります。
 この目標は、この振興会が動き始めればもっと具体的に、もっと増やせるとか、この部分は難しいとか、そういったものがわかってくると思います。
○日経新聞
 チームは具体的にもう固まっているんですか。
○知事
 大体のイメージは固まっております。無論、これはがちっと固まった人ではなくて、時によってアメーバのように広がったり縮まったりするというふうに考えております。
○日経新聞
 例えば、有給で、給料を県から払って契約するみたいな形になるんですか。
○知事
 専門家の人に対しては、もちろん謝礼といいましょうか、何がしかのお金を払うことになります。それが非常に活発になっていって、もう常勤化した方がいいようなことになっていけば、それはそれで、その時点で既に成功だということだと思いますけれども、そうなっていけば、県としてのかかわりの仕方、または雇い上げの仕方も、その時点では新たに考えていかなくてはいけないと考えています。
○日経新聞
 このチームは何人ですか。
○知事
 イメージで言うと、専門家、そして産業支援センター、あと試験研究機関、この辺なんかはその時々の場合によって違ってくるということになっていきます。あと地域産業支援センター、商工会議所、新産業課ということでありますから、これだけ見れば、大体四、五人という感じになっていきますが、これはまさにどういう企業に対して、どういう支援が必要かということによってメンバーが伸びたり縮んだりはすると考えております。大体5人ですね。
○日経新聞
 あと特別顧問にトヨタの張会長、これは内諾は得ていらっしゃるんですか。
○知事
 ええ、もう得ております。張会長はもともと祖父に当たられる方が佐賀県で教員をしておられたというふうなことがありまして、佐賀県にもゆかりのある方で、ほぼ毎年のように佐賀県に来ていただいております。そういうご縁なんかもありまして、実は去年、トヨタで商談会をさせていただいたときにも、当時の張副会長にお願いをしたんですけれども、そういうご縁もありまして、今回の私どもの要請に対しましてご快諾をいただきました。
○日経新聞
 単に、例えば、マッチングとか、あるいはもう一歩踏み込んで、そこに企業と、いわゆる自動車産業の上の親会社と部品会社をくっつけるという意味はいいんですが、もっと佐賀県全体として、じゃ、自動車産業を根づかせるために、もうちょっと踏み込んだ展望、ビジョンですか、例えば、ここにこういう工業団地を整備するとか。いや、実は鳥栖という地域は、非常に知事も力を入れていらっしゃる物流はあるんですが、いかんせん、やっぱり工業団地が足りないんじゃないかなと。そういうところまでの戦略を、例えば、この振興会が担っていけるものなのか。どうなんでしょうか、そこまで考えていらっしゃるんでしょうか。
○知事
 ええ、考えています。ゆくゆくはこうした試みが成果を上げていけば、今、鳥栖の地域に新産業集積エリアという名前で、新しく工業スペースを確保しようとしておりますので、そういったもののメインターゲットとして自動車産業を誘致するということが十分考えられるんではないかなというふうに思っています。ゆくゆくはそうやって、1次サプライヤーだけじゃなくて、本体そのものが進出してくるような、その基盤づくりをしたいというふうに思っています。
○西日本新聞
 この振興会なんですけれども、福岡、大分、あと熊本の一部などは、既に自動車関連産業の集積というのがかなり高まっていると思うんですけれども、どうしてこのタイミングで振興会設立に至ったのかという点と、あとはもう1点、組織体系なんですけど、会長さんとか、そういう人事は固まっているのかという点、以上、お願いします。
○知事
 まず、タイミングについて申し上げれば、ちょうど1年ぐらい前に小糸製作所の九州進出、佐賀県内への進出が決まったということがありました。そして、1年間かけて、私どもとしては、当時からこういう自動車産業振興会をつくらなくてはいけないということを申し上げていたわけですけれども、機運醸成を行ってまいりました。
 その間、例えば、あちこちの商談会に県内企業に出ていただくだとか、小糸さんそのものも自分たちで商談会をやっていただきました。そういう中で、これまでの自分たちのやり方ではだめだと。もう少し自分たちも力をつけないとという県内の企業の機運が高まってきたんですね。
 去年、小糸さんが来られてから、直ちに私どもは、ぜひ県内のそういう関連企業を集めてやろうよということで呼びかけをしていたんですが、なかなか正直、機運の盛り上がりというものが直ちには出てきていなかったんです。トヨタの商談会、小糸さんの商談会、まずそういったものをやっていく中で、やっぱり自分たちもこういったものがなければいけないねというふうなことが今回のに結びついたということで、いわば小糸さんの進出から1年かかって、今のタイミングでできたということであります。
 それと、佐賀県自動車産業振興会の人事そのものは総会で決定をすることになりますが、設立発起人という方々が5人おられます。その方を申し上げますと、久保田町にあります九州精密工業株式会社の福田社長、佐賀市の西与賀にあります聖徳ゼロテック株式会社の古賀社長、東与賀町にあります株式会社大神の吉村社長、久保泉にあります株式会社戸上化成の伊東社長、これも久保泉にありますが、株式会社真島製作所の真島社長、こういうメンバーの方に設立発起人になっていただいているところでございます。
○西日本新聞
 まだ会長さんというのは決まっていないということですか。
○知事
 まだ決まっておりません。総会で決まります。
○西日本新聞
 その5人の中から会長さんが選ばれるのですか。
○知事
 私どもがどうこうというわけにはいきませんけれども、こういう設立発起人の方が中心になって選ばれるということであります。




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