TCY ̑傫b ̑傫b ̑傫b
記者会見
古川前知事の記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。

報告項目:全国豊かな海づくり大会と行幸啓についての報告

 それでは、11月の定例記者会見を始めます。
 まず最初に、全国豊かな海づくり大会と行幸啓についてのご報告でございます。
 天皇皇后両陛下におかれましては、去る10月28日から31日までの4日間にわたりまして、第26回全国豊かな海づくり大会へのご臨席、あわせて地方事情ご視察のためにご来県をいただきました。
 まず、県政に対して各方面にわたり、深いご理解と関心を示されたことに対して感謝を申し上げたいと思います。特に本年度、佐賀県が被りました災害については、最初から最後まで終始お心遣いを賜りました。
 まず最初に、県庁でごあいさつを申し上げましたが、そのときにも飛行場から市内に至る沿道で、またその後、周りに広がる畑や田んぼで塩害を受けた作物が大変多かったということでありますとか、その街路樹も塩害を受けていた、そのような話から始まりましたし、大会のごあいさつの中におきましても、これは異例かと存じますが、豊かな海づくり大会の式典の式辞の中にも被災者に対するお心遣いがございました。また、東与賀町や唐津市における会食時においても、この災害のことが話題の中心でございました。
 最後の日の唐津から佐賀に向かうお召し列車の中においても、車中から唐津市の湯屋、田頭地区の被災の様子を見たいということで、私がご説明申し上げて、車中から地すべり、土石流の様子をご覧いただきました。
 こうしたことを通じて、被災者の方々の一日も早い生活や生産の再建と、来年こそが豊かな実りの年であるようにということを念じておられました。
 また、各ご訪問先におかれましても、それぞれの方々にお声をかけられ、本当に一人一人に対する細やかなお心配りが随所で見受けられました。このことは佐賀県民にとりまして、大変大きなこの上ない喜びでありまして、一同深い感銘を受けたところでございます。
 また、沿道を行く車中はもちろんのこと、列車の中においても、終始沿線で出迎えている人たちに対して手を振ってお応えになっておられました。本当に頭の下がる思いでございます。
 また、今回の全国豊かな海づくり大会につきましては、玄海・有明海の二つの海での行事が晴天にも恵まれまして予定どおり実施できました。大会の入場者数も目標の5万人を超える約7万6,000人となりまして、さらに森・川・海の子どもたちをはじめ、多くの県民が参加していただきまして、まさに県民協働の取り組みによりまして成功裏に終了することができました。
 最後に、佐賀空港におきまして、有明海を前にして、陛下はハゼの専門家でいらっしゃいますので、ハシクイについてご報告を申し上げました。ハシクイというのは標準的な名前をハゼクチというふうに申すそうでございますが、佐賀県民にとってはハシクイという名前の方が一般的かと存じます。こうしたことを申し上げましたところ、ハシクイという名前は初めて聞いたというふうにおっしゃっておられました。
 また、この魚が朝鮮半島にも生息しているということから始まりまして、有明海に生息するさまざまな水産生物についてのお話になりました。話がエツにも及びまして、エツというのも非常に珍しい魚であって、これが有明海の独特種なのか、またそうではないかということについては、学会の中でもいろいろ議論が分かれているところであるというお話がございました。そういったことであるので、式典の中での自分の言葉では、学説的に異論のないアリアケヒメシラウオだけを貴重な生物ということで取り上げたんだ、そのようなお話も伺ったところでございます。
 今後においては、「大会が、ただ盛会のうちに終わった」ということで終わりにするのではなく、この豊かな海づくり大会を契機として、森・川・海が一体となった取り組みが必要であることを改めて感じた次第でございます。これを機会に本年を玄海・有明海の再生の元年と位置づけて森・川・海三位一体の取り組みを県民の皆様のご理解とご協力をいただきながら進めてまいりたいと考えております。
 最後になりますが、全国豊かな海づくり大会にご支援、ご協力をいただきました関係者の方々に心から御礼を申し上げ、また、県内各所で県民の方々多くにご奉迎いただいたことにも感謝申し上げて、私の報告とさせていただきます。
 私からは以上であります。



「記者会見」トップに戻る 同日記事トップに戻る トップページに戻る

Copyright 2006-2024 Saga Prefecture. All rights reserved.
このサイト内の文章や画像を無断掲載することを禁じます。