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記者会見
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質疑応答:県立高校の必修科目未履修問題について(その1)
○時事通信
 それではまず、幹事社を代表して三つほど質問させていただきます。
 まず最初ですけれども、全国的に問題になっている履修漏れの問題ですが、これは一義的にはもちろん、教育事務局、教育長並びに教育委員会の問題でありますけれども、これだけ全国的に広がりを見せて深刻な問題になっているということで、まず、この問題に対する知事のご認識と、これに対する、知事のお立場でなかなかでどこまでお話しいただけるかわかりませんが、どのような対応が可能かどうかというのをお伺いできますか。
○知事
 まず、学校教育法上の学校というのは、決められた教育課程をきちんと履修したということで卒業資格が与えられるというのが仕組みであります。決められた授業を実施しない、また、履修していないというのであれば、本来は、この我が国の高校教育を履修したと言えないというところなのでありまして、その意味で我が県だけでなく、我が国の高校教育そのものの信頼を揺るがすような大きな問題点ではないかと考えております。無論、こうしたことが一つの学校ではなく、多くの学校で行われてきたこと、また、近年だけではなく、過去からずっと行われてきたということを考えますと、現在の学校だけにその責任を負わせることはやや酷かとも思いますけれども、こうしたことが明るみになった時点で、まずはこうしたことを完璧になくす、根絶する、そうしたことをやっていっていただきたいと強く考えております。
 また、こうしたことの背景にあることが何だろうかということもあわせて考えなければならないと思います。もちろん、教育委員会は独立した存在でございまして、その仕事の内容について、首長である私があまり深く言及することについてはいかがかと思っておりますけれども、ややもすれば教育というものの存在が、やや独立性が強過ぎるあまり、ほかからの、社会からの風や意見というものに対して耳を閉ざすという風潮があるのではないかという声を私自身よく耳にするところでございます。
 こうしたことを契機にして、教育の現場が、そしてまた学校が、教育委員会が、より開かれたものになることを期待したいと思います。
 私からは以上でございます。
○時事通信
 県としての対応というのは、やっぱりなかなか難しいんですか。
○知事
 県知事部局としては、もちろん、私立高校の履修問題については、監督官庁としてしっかりと対応していかなければならないと感じておりますけれども、教育委員会に対しては、今週、杉町委員長とお会いすることにしておりまして、さまざまなことで意見を交わそうとは思っておりますけれども、こうした中でこの際、教育委員会としてもしっかりとした対応をお願いしたいということを私の方から申し上げようと思っております。
○時事通信
 第三者委員会とか機関とか、そんなものというのは。
○知事
 果たして履修したかどうかという問題でありますので、第三者が検証するということは必要ないのではないかというふうに考えております。第三者委員会等が何を検証するということでございましょうか。
○時事通信
 県教育委員会が、知事がおっしゃったように、外界から閉ざされて独立性が強いあまりという部分について、チェックというのか、けん制機関というのか。
○知事
 まさに教育委員会そのものが執行機関であり、かつ、それがその行政内部ではなくて、外部の人たちで構成される委員で成り立っているということによって、本来であれば、そこがチェックを果たすということが求められているんだろうと思います。そこに、さらにチェック機関で別の委員会をつくるということを、知事の方から何か言うということは、ちょっとないのかなというふうに思っております。




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