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記者会見
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質疑応答:県立高校の必修科目未履修問題について(その2)
○NBC
 高校の未履修問題ですが、全国的に見ますと、地方の公立高校、進学校と言われているようなところが多いと思いますけれども、背景にはやはり地方では公立高校が予備校的な役割を果たさざるを得ないなどの背景があると思いますけれども、そういった学習指導要領の現在の問題点といったものをどのようにお考えかというのをちょっと教えていただきたいんですが。
○知事
 未履修であったとしても、世間的に高校卒業資格を与えて何ら問題がないということであれば、本来そもそも教育課程の必修にさせているというもののあり方が問われるのかもしれません。ただ、我が国の中で高校を出たというからには、やっぱり世界の歴史をきちんと知ってほしいということで、例えば、世界史が必修になっているというふうなことがあるのでありましょうから、教育課程や指導要領を見直すということではなくて、そこはやはり学校のあり方の方をむしろ変えるべきかというふうに思っております。
 地方の方が多いということについては、今ご指摘があったように、地方の公立高校に対する非常な大きな期待というものがあるのだろうと思っております。これは私自身も東京に何年か住んでおりましたけれども、特に東京がほかの地域と、東京というか首都圏が違うと思っておりますのは、学校で何を学ぶかよりも学校以外でどこに行って何を勉強するかという話題に非常に親御さんの話題も集中しますし、また生徒同士の話も集中しているというふうなことがあって、いわば学校で受験をやるというよりは、受験は別のところでやる。学校は学校で文部科学省が言われたとおりのことをやるというふうな感じのものが結構多く、特に都立高校の場合多かったような気がいたしております。
 一般的な言い方をすれば、都立は自由、制服も自由だし、中身もあまり細かく言われることがない。そうやって勉強する人、入試で頑張らなくちゃいけない人は、それは別に自分でやればいい、何かそんなふうな風潮があったかと思います。
 今回のケースにおいては、それがプラスに作用して、ちゃんと学校現場ではしっかりとした教育をやっているけれども、受験したい人はどうぞというふうなことでありますけれども、これはややもすれば、一方で予備校に通うことのできる人、追加的にお金を出して子供の教育費をかけられる人だけが、そういうふうにして受験勉強に熱心に取り組むことができるというふうなことにもなりかねないとも思っておりまして、私は東京や首都圏におけるやり方の方が優れているとは思っておりません。比較的そんなに大きくない負担で大学受験に取り組むことのできる環境を確保していくということは私は非常に必要なことだと思っておりまして、そうしたことと教育過程をきちんとこなすということの二つを両立させていくことが地方の公立高校として必要とされていることだと考えております。




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