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記者会見
古川前知事の記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。

質疑応答:九州新幹線西九州ルートについて
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○日経新聞
 幹事社の方から数点お伺いしたいと思います。
まず、やはり注目されている九州新幹線長崎ルート、西九州ルートの件ですけれども、まだ国交省の方で、今、大臣発表があっているかどうかの段階ですけれども、ほぼ10億円がつきそうだという情報が流れております。知事、これについてどのような感想を。改めてお伺いしたいと思います。
○知事
 まず、午後4時に国土交通省におきまして、整備新幹線の線区別が公表されました。そこにおきまして、九州新幹線西九州ルートについては前年度と同額の10億円が確保されたという連絡を受けております。
 今回、3年連続でこうした予算を確保していただいたということは、国としても、この事業にかける意気込みがあるということを表していただいたのだろうと思っておりますし、また、ここまでに至る間、沿線地域をはじめとするところの動きが伝わったのではないかと思って、非常にありがたく思っているところでございます。
○日経新聞
 それに付随しまして、佐賀県庁内、それから経済界、あるいは市町村、それから、もちろん反対地元の鹿島市、江北町も含めまして、かなりもう今回予測されているというムードがありまして、そういう面ではあまり驚きということがないんですけれども、今後の地元協議の行方も含めまして、知事はこの予算確保を受けて、来年以降どのように進めていらっしゃる御方針なのか、よろしくお願いします。
○知事
 来年こそはぜひという気持ちでおります。国もなかなかほかには例がないと思いますけれども、こういう形で予算を確保していただいているわけでありますので、ぜひとも、これまでと同じ答えにはなりますけれども、残る江北町、そして鹿島市の同意の取りつけに向けて全力を上げたいと思っているところでございます。
 今の状態で予算はつくのではないかという、そういう楽観的な見方が一部にあったということも事実かもしれませんが、私自身は決してそのようには思っておりませんで、いろいろ漏れ聞くところ、またほかの線区の状況、そうしたことを考えますと、決して予定調和的につくものではないというふうに思っておりました。それだけに、こうした形で認めていただいたことをぜひいい形で結果として結びつけたいと思っております。
○日経新聞
 実は、一昨日鹿島市長が会見されまして、地元協議の行方について、建設同意を前提とした話し合いはしないということを再度強調されていました。それを聞いていますと、協議再開の糸口自体が非常に難しいんじゃないかという印象を強く持ったんですけれども、協議の日程も含めまして、なかなか難しい部分もあるんでしょうが、知事が実際どのように来年進めていらっしゃるのか、もうちょっと具体的にお伺いできますか。
○知事
 来年どうするかということを今つぶさのイメージでつくり上げているわけではありませんが、今年の残された動きとして、県内のあちこちにあります、西九州ルートを早期に着工しようという動きのある団体をまとめていくということができませんでしたので、それをできれば1月中にでもやりたいというふうに思っていますし、また、先般も若手の経済人の方と鹿島市内で話をする機会がありましたけれども、ああいう機会がまたあれば、ぜひ出かけていって、私の気持ちをわかっていただきたいというふうに思います。
 先般の経済人との話の中でも、ぜひ話をしてほしいというふうなことを随分言われました。やはり県がどういう気持ちでやっているかということを知っていただくことは非常に重要だと思いますし、確かに鹿島の市長さんが非常に厳しいことをおっしゃっているのは事実でありますけれども、それは、私は市民の気持ちを反映しておられるからではないかなと思います。市民の皆様のお気持ちが変わってくれば、市民の皆様の理解が進めば、またそのリーダーである市長さんの気持ちも変わってくるということはあるのではないかと期待をしております。
○日経新聞
 もう一つ、自民党の中に今の整備新幹線の決め方、ルールを見直そうと、これは北海道新幹線、それから北陸新幹線も含めまして、見直したらどうかと。長崎新幹線については、地元の市と町の同意がなくても、知事の同意だけでもよいのではないかという議論も一部出ております。鹿島市長は、これに対して非常に今厳しい批判もされていますけれども、こういうのを踏まえながら、知事は、例えば何月ごろが一つヤマになりそうとかね、ちょっとなかなか予想なんであれですけれども、それも含めてお願いします。
○知事
 国会議員の中に、そういう発言をされた方がおられるということはもちろん承知はしていますけれども、私どもはとにかく今決まったルールがあるわけでありまして、それに沿ってやっていくほかないと思っています。
 私どもとしてルールを変えるべきだとかということは申し上げるべきではないし、とにかく私どもとしては、もうそういういろんな動きということについては、そういったことを私自身は気にせずに、とにかく地元との話、また地元の同意の取りつけに全力を注ぐということだけであります。
 そういうことでありますので、こうした事柄を踏むことについて、ちょっと何月がヤマになるかということについては、今のところそういう考えは持ち合わせておりません。
○NHK
 鹿島市長の会見のときに、自分たちの反対の気持ちが国に正確に伝わっていないんじゃないかという発言がありまして、その中で県がどこまで伝えているのかという発言があったんですが、それについてお答えいただけますでしょうか。
○知事
 私どもは推進してほしいという立場で話をしていますので、そういうところでどういう話をするかというのはありますが、鹿島市長さんの気持ちをはじめとするいろんな動きについては、私どもも相当お話をさせていただいていますし、また、先方もよくご存じであります。新聞の情報やいろんな情報、ネット関係でもとれますので、そういったことや関係の方々から耳に入ってくることを含めて、非常に総合的なところで情報が入っておられるというふうに理解をしております。
 さっきのご質問で、誤解があるといけないのでもう一度申し上げておきますが、鹿島の人たちというか、鹿島の市長さんが何ゆえに反対をしていらっしゃるのかということについては、私はそれをきちんと伝えているつもりであります。それが決して何か全く理解できないもののためにやっているということではなくて、これまでの、例えば社会資本整備の状況、そういう中で鹿島市の置かれている状況、こういったものがあって、これ以上、鉄路がなくなるということにつながるようなことについては、なかなか自分としては同意するわけいかないんだというようなことをおっしゃっているんですというふうなことはきちんと伝えていますし、鹿島市の中にそうしたことに賛同する方が一定数いらっしゃるというふうなことはきちんと伝えているつもりであります。




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