○日経新聞
　もうちょっとマクロ的にというか、包括的に、予算全体ですけれども、佐賀県関連分だけじゃなくて、地方交付税、かなり今年度並みというふうに方向が決まりました。これもすったもんだしましたけれども、これも含めまして、今回の財務省原案に対して、知事が予想外だったとか、あるいはもうちょっとこの辺は、いわゆる国、地方の財政再建という面ではもっと切り込むべきではなかったとか、そういうご感想がありましたらぜひお願いします。
○知事
　まず、地方交付税については予断を許さない状況になっているなと思っています。一見、地方にとってみると所要額は確保されたということで安心できるような状況にも見えるんですが、私どもにはまだ細かく数字が届いておりませんので、例えば税収がどの地域でどれだけ伸びるというイメージになっているのかというふうなことをよく見てみませんと、交付税というのは基本的に地方に必要な経費というのがある。それに対して、地方で入ってくる収入がある。そうしたものの差を埋めましょうというふうな考えが基本にありますから、佐賀県の税収が伸びていかないと、今回の決まった交付税の中で、佐賀県や佐賀県内の市や町にどれだけ配分されるかということが見えないんですね。さらには、頑張る地方応援経費みたいなやつが今回あるって書いてあるんですけれども、それを見ていると、例えば転入人口がどれだけ増えたかみたいなことのように、結構大きな、都会に近いようなところの方がプラスになるようなことにもなるかもしれないと思っているんですね。そうなっていったら、頑張る地方応援プロジェクトにならないんではないかとも思っていまして、そういったところをしっかりウオッチをしなくてはいけませんし、本当に不利な状況の中で頑張っている地域を応援するような算定の仕方をぜひお願いしたいというふうに思っています。そういったことを通じて言えば、これから十分なるウオッチが必要な予算と言えるんではないでしょうか。