いよいよこの会見も今年最後になりました。1年間、無事こうしてこの日を迎えられることになったことに対しまして、県民の方々に対してお礼を申し上げたいと思います。
　今年は、一言で言えば悲喜こもごも、さまざまなことのあった一年であったと思っております。いいこともありました。全国豊かな海づくり大会が非常に多くの方々の参加を得て成功裏に終わったことは、その代表だと思います。また、企業誘致も大変好調でした。SUMCOやタカタといった東証1部上場会社が進出を決めたということも大きかったわけでありますし、そのほか件数だけ見ても10数年ぶりの件数を記録し、もう売る工業団地がないという悲鳴さえ聞こえてくるほどでございました。
　一方で、県政史上最悪とも言える作況指数を記録した農作物の歴史的な不作、そして、そうしたことと関連して、災害で3名の尊い命を失うなどといった災害の１年であったということも言えると思います。
　また一方で、これは佐賀県と直接は関係ありませんでしたが、私と同じ仕事をしているほかの県の知事が司直の捜査が入るということになったのは、佐賀県だけでなく、我が国の地方自治全体に対する大きな信頼失墜となってしまいました。大いに反省をし、また、今後このようなことが起きないような、なお一層の改革努力をしなければならないということを肝に命じた１年でもございました。
　また、これは私どものことで申し上げれば、何回か職員の不祥事ということで発表せざるを得なかったことも反省すべき点でもございます。
　こうした悲喜こもごも、明暗さまざまの1年でございました。改めまして、この1年間に対して感謝を申し上げたいと思います。
　私からは以上でございます。