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記者会見
古川前知事の記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。

質疑応答:談合問題について
○毎日新聞
 先ほど他県知事の談合の話がでましたが、知事ご自身に対する働きかけというような点では、九州・山口の各県の知事さんに聞いてみると、「ない」というのがほとんど多かったですが、古川知事はいろいろお願いとか要望とかあるというお話だったと思うんですが、例えば建設会社とか、そういう関係からの要望なりお願い、もしくは、特にご自身と関係が近いようなところとか、そういうところからの働きかけとかは、特にはないでしょうか。
○知事
 働きかけという意味が、違法なことをしろとか、ほかを押しのけてまで自分のことを、自分の会社を優先しろということであるとしたら、それはもちろんないです。ただ、新しい技術を開発した、こういったことをやりたいんだ、そういうふうなことについて話に来られて、そうであれば、こういったところでやっていますよとか、特に私どもはトライアル発注をやっています。新しい技術があれば、自信があればぜひここに応募してくれということで、正規の手続としてそういうことができますので、そういったことを紹介するようにしています。
 全く話がないというのは、どういうことなんだろうと思いますね。違法なことを頼まれたことがないという意味で、「ない」とおっしゃっているのか。公共事業に限らず、この仕事をしていますから、いろんな方からいろんなことを言われます。犬の鳴き声がうるさいということを言われることもありますし、自分のうちの道路の前が汚いから整備しろと言われることもあります。そういった話から始まって、福祉の関係の要望、農業関係の施策の充実、災害復旧を早くしてほしいというようなこと、そういったことをはじめとして、いろんな方々からさまざまな要望が寄せられます。それはこの仕事をしている者には当然あるものではないかなと思っています。
 私が申し上げたいのは、だから、そういう中にあって、公共事業に関する人たちからだけは一切ありませんというのは、私はむしろ不自然ではないかなと思っています。私は、「ある」と申し上げたのは、そういう意味でございまして、例えば、何か違法なこと、不当なこと、それによって公正に行われるべき県政がゆがめられるようなことがあったかどうかと問われれば、それはなかったというふうにきちんと申し上げたいと思います。
○日経新聞
 知事、この談合問題に絡みまして、知事も中心になられて、知事会の中で競争入札改革方針を出されました。それで、大阪府ももう指名競争入札をやめる、全部一般競争入札にするというふうにしたようですけれども。今度改革本部ができまして、知事の方針としては指名競争入札はやめるということでよろしいんですか。
○知事
 はい。佐賀県は、実は既にやめることを決定しております。ご承知のように、試行的に制限付一般競争入札を始めていまして、来年の4月からは250万円以上の工事、ということはかなり、圧倒的に多くのものがということになりますが、制限付一般競争入札に移行をしますので、私どもとしては指名競争入札は原則廃止と言って間違いないというふうに思っております。
○日経新聞
 あるいは、随意契約はすべてなくすとか、そういう思い切ったことまではお考えですか。
○知事
 随意契約しかないとわかっているのに、随意契約をせずに入札するということ自体がそもそも、そこは入札の形骸化というものにつながるかもしれません。ただ、随意契約は慎重でなければならないということはもちろんのことでありますので、それについてはより慎重な判断が求めようになるとは思っております。
○NHK
 今、試行的に条件付一般競争入札をされていますけど、この間、今日開札が行われた工事に関しても、条件付一般競争入札という中である程度情報交換が行われたんじゃないかという疑いのある事案が発生したりと。だから、この条件付一般競争入札というのは必ずしも談合の防止につながるかどうかということについて、その辺の知事の御見解というのはどうかなと思って……。
○知事
 それは、つながるのはつながると思います。指名競争入札であれば、だれとだれに指名したかという仲間内の競争になっていきます。確かに、条件付で地域条件をかけますので、世界中あらゆる人が応募してくるということにはなりませんけれども、だれが応募してくるかわからないという状況をつくり出すということによって、これはかなりの効果を生むというふうに考えていますし、またそれは、私だけではなく、(全国知事会の)プロジェクトチームもそうでありましたし、ヒアリングを行った多くのところからもそういう意見があったということで、談合の行われにくさという意味では、私は非常に効果があると思っています。
 ただ、ご指摘のあったように、こういったことがあれば全くなくなるのかというと、そこを根絶するというところまでは確かにいかないのかもしれません。しかしながら、今回のひょっとしたら談合かもしれないというふうに疑われるような同額の入札のような案件については、今日もまた誓約書をきちんととった上でもう一遍やるということにしておりますけれども、その誓約書についても、今回仮に談合ということがわかれば、24カ月、県は指名停止をして仕事はとれませんよというふうなことについてきちんと了承した上でサインをいただくというふうな厳しい措置を講ずるようにしていっています。システムを厳しくしていくということとあわせて、行われたことに対して県がどのような措置を講じていくのかというようなことと相まって、談合というものがなくなっていくんだろうというふうに私は思っております。
○NHK
 ちょっと戻るんですけど、今年決断されたことの中で、プルサーマルの事前了解ということを挙げられましたけれども、この決断については、現在までやっぱり賛否両論あると思うんですよね。決断して終わりということではないと思うんですけれども、その決断について、ご自身の責任というか、今後果たすべきことというようなことも含めて、どのように振り返られていますか。
○知事
 決断に至る過程は、約2年間にわたってさまざまな場や道具を使って県の考え方、または県として疑問に思っていることというのを訴えてきました。この過程は、ほかの県よりもはるかにオープンで、しかも念入りなプロセスだったというように思っております。なかなか県民の関心が急に盛り上がらなかったというようなことは確かにございました。しかしながら、見ていただいたらわかるように、例えば、公開討論会の回数や内容そのものにしても、ほかの県ではなかったような回数と内容であったというふうにも思っております。
 いずれも、ほかの県でも大体2年間ぐらいかけてということでありましたし、私どももいろんなプロセスを経ていく中で、公開討論会をやっても議論は大体出尽くしたというふうに判断をいたしましたし、また、地元の玄海町がやりましょうということで、全会一致で判断をしていただいた。また、周辺である唐津市の方も理解をいただいた。県議会でも推進ということで決議をいただいた。また、最高責任者である経済産業大臣も現場に来て「大丈夫だ」という言葉をいただいた。これだけの材料が整っていて、なお判断を延ばすということはなかっただろうと思っております。私は、あの時期にああいう判断をしたということは、将来にわたってもきちんと責任を持てるものであったというふうに考えております。
 もちろん、このことについて賛否がいろいろあるということは事実であります。大きなことについて、県民の議論が一つにまとまるということはむしろめずらしいのではないかなというふうに思っています。
 そういう中で、やっぱりこのリーダーというものはそういったものをいろいろ聞き届けた上で最終的な自分の責任で判断をしていくということがこの仕事に求められているものだというふうに思っています。
 もちろん、自分で判断をして終わりということではありません。実際に運転が始まるまでまだ数年あります。また、運転が始まった後もしっかりとした安全管理が行われるのかというふうなことについて、きちんと自分たちの目で見ておかなければなりません。その意味では、判断して終わりではありませんけれども、今回、今年の3月の判断というのは一つの大きなステップではあっただろうというふうに思っております。

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