配布資料:七歩詩(しちほのし) 曹植(そうち)
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日本語釈 |
煮豆燃豆箕 |
豆を煮るに豆がらを燃やす |
豆在釜中泣 |
豆は釜の中で泣いていた |
本是同根生 |
もとは同じ根から生まれた同士 |
相煎何太急 |
どうしてこんなにまで煮て、ひどく苦しめるのですか |
(解説)
曹植(192年〜232年)は曹操の三男で、曹丕の弟。詩人として有名で建安時代を代表する作家である。 その才能によって、かつて父曹操より太子にされようとしたこともある。父の死後、曹丕と曹植が後継ぎを争っていたが、
曹丕が勝ち抜いた。曹丕らによって種々の迫害を受け、また加害をしようと"七歩歩く間に詩を作れ"と言われた時に、 応じて作った詩はこの七歩詩である。「三国志演義」にも登場するほど有名な作品です。
(書き下し文)
豆(まめ)を煮(に)て豆(まめ)の箕(まめがら)を燃(た)く
豆(まめ)は釜中(ふちゅう)に在(あ)って泣(な)く
もと是(これ)同根(どうこん)より生(しょう)ず
相煎(あいに)る何(なん)ぞ甚(はなは)だ急(きゅう)なる