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記者会見
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質疑応答:九州新幹線西九州ルートについて
○NHK
 その新幹線の関係ですが、この間江北町の議会の方がお見えになったときに、知事は芽を摘むようなことがあってはならないというふうなことをおっしゃいました。これはとらえようによっては、これはもしかして自治体のそういったものがない場合は、知事が独自に政治判断を行うというふうにもとれると思いますが、その点については、どのようなご見解でしょうか。
○知事
 あのときのやりとりについては、やや説明が不足していたかなと自分でも反省していますが、あのときに述べた言葉をより正確に引用しますと、「経営分離の協議については、できる限り丁寧に説明して、ご理解を得て進めていかなくてはいけないというのが県政、行政の基本であろうと思っております。しかし、それを進めていくことによって、新幹線の芽を摘むようになるということになるのであれば、そのときにはそのときなりの判断をしなければならないのかもしれませんが、今、その段階に来ているかと言えば、来ていないと思います」ということで、江北町の方々は、ぜひとも私に、決断をして、もう同意なくて進めようということを強くおっしゃいましたけれども、私はそれに対して、いや、それはそうではなくて、丁寧にやっていかなくてはいけないということを申し上げたつもりでございました。その例えとして、仮にこれをずっと続けていくことによって、(国が)もう待てないから新幹線はだめだよというふうなことがあるのであれば、またそれは考えなくてはいけないのかもしれないけれどもと申し上げましたけれども、現実そういう動きがあるわけではございませんので、だから、否定したつもりではありましたけれども、ちょっと説明としては、やや足りなかったかなというふうに思っております。繰り返しになりますが、私どもは、あくまでも沿線自治体の同意を得るべく、丁寧に協議を続けていく、この方針に変わりはございません。
○NHK
 そのときなりの判断というのは、どういったことを指すんでしょうか。
○知事
 現実に今、このままでいけば、この西九州ルートの芽がなくなるというふうな状況にはありませんので、何を指すのかというと、それは具体的にイメージしているものはありませんが、仮に何か将来的にそのような事態が起きた場合という意味であります。
 例えば、これが何年も何年もかかっていったときに、仮に5年も10年も、また20年も今のような状態で続いていくというふうなことがあるとするならば、それはそのときに何か別の状況が生まれてくる可能性があるということであります。
 ただ、今はもちろん、そういったことではないということでありますので、とにかく丁寧に協議を続けていく、もうこのことに尽きるということです。
○NHK
 そうなると、今の時点でもこれまでと同じく、そういった地元の意向を無視して何らかの政治判断をする可能性はないというふうに考えてよろしいんですか。
○知事
 はい。
○日経新聞
 日経です。知事、今週日曜日に鹿島市長選の告示、来週が投・開票ですけれども、その市長選を挟んで新幹線について、県としてはどのようなアピールといいますか、その話し合いを続けていくという、丁寧に説明をしていくというのが、この市長選を挟むとこれからどういう動きになってくるんですか。
○知事
 市長選挙に関わらず、これまでもいろんな形で説明をするということ、広報をすることを続けてきましたので、それはまた、4月に入っても続けていきたいと思っています。市長選挙があって、その後、どなたがなられるのかわかりませんけれども、私どもとしては、今、例えば、公開討論会にしても、できるだけ早くセッティングをしたいということで、地元の方に申し入れをしております。けれども、今、なかなか忙しいということで、地元の方からは、選挙後にしてくれというふうにも言われておりますので、そういういろんな広報についての、または、協議についてのいろんな玉が選挙後に出てくると思いますので、そういったことも含めてやっていきたいと思っております。
○日経新聞
 そうすると、県のスタンスとしては、一応選挙は選挙で、それの結果を受けてまた動くという形になりますか。
○知事
 県そのものの広報なり何なりは、これは独自にできますのでやっていきます。ただ、地元の方では、今こちらからお願いしている公開討論会なんかについても、ちょっと選挙まで待ってくれと言われていますので、だから、それは選挙が終わってからになるでしょうということであります。
○西日本新聞
 西日本新聞です。今おっしゃられた公開討論会ですね、期成会の方と県の方では公開討論会の取り組み方、考え方が若干違っているようで、期成会の方はぜひ佐賀市の方で、要するに県民全体に呼びかけるような形でやりたいというふうにおっしゃっているみたいなんですが、県の方は、できれば地元でやりたいというようなふうに、意見が若干違うようなんですけれども、知事はその辺、どういう形でやるのが望ましいというふうにお考えですか。
○知事
 私は何回もやればいいと思っていまして、何度かやる中の一つに、もちろん佐賀市でやってもいいのではないかと思っています。ただ、まだ私自身が鹿島の方たちに直接いろんなお話をさせていただいたことがありませんので、まずは一番関係の深いところ、鹿島だとか、嬉野だとか、そういったところでさせてほしいというふうに言っています。
 さらには、鹿島の方にとってみれば、新幹線、既に長崎本線の存続だけではなくて、地域振興も非常にご関心のあることだと思うので、そういったことも一緒に話をさせてほしいというお願いをしています。
 それらについて、期成会の方としては、まずは佐賀市でということと、佐賀市でやれば振興策の話がどうなるのかよくわかりませんけれども、とにかくこの新幹線だけに限ってというふうなお話をされていると伺っております。私は、まずは一番関係の深い方のところでぜひさせてほしいと思っています。
○時事通信
 よろしいですか。言葉の定義をちょっとお伺いしたいんですけれども、先ほど知事は自治体の同意を得ていくという方針に変わりはないということをおっしゃっいましたが、沿線自治体の同意というものをどういうふうに定義されていますか。
○知事
 首長の同意ということです。
○時事通信
 例えば、議会と首長と全く違う判断をしているケースが江北町にあるんですけど、それについてはどういうふうな御判断をなさいますか。
○知事
 思いとしては、議会だけではなくて、江北町の多くの方もそのような気持ちではないかと私は思っておりますので、町長さんにぜひ御理解をお願いしたいというのが率直な気持ちなんですが、ただ、今は事実上、これまで必ず首長さんから同意をいただいていますので、江北町についてだけは議会がオーケーすればいいということにはなかなかならないのではないかと思いますので、そこは町民の方や議会の気持ちを酌んでいただいて、ぜひ町長さんには御理解を賜る、これしかないと思っています。
○時事通信
 あくまでも首長の同意を得ていくということですか。
○知事
 首長の同意が必要だと思っています。
○共同通信
 共同通信です。先ほど知事は、政治的決断について何年もかかったとき、5年、10年、20年もかかったときには別の状況が生まれてくるというふうにおっしゃっていたんですが、事実、今年度は同意が、着工できないまま予算を継続したという形をとっているわけですが、これは5年、10年、20年、何とかして同意がとれなくてもそうした状況を保ちたいという御意向ですか。
○知事
 おっしゃっている意味はよくわかります。それは何年かかってもずっとやっていくのかということかなとお聞きして思ったんですが、そういう意味でよろしいんですか。ちょっと10年、20年かけてもと言われると、そこのところは、今、この場で確定的に申し上げていいのかどうかわかりません。ただ、私としては、そもそもそうやって時間がかかること自体が、この西九州地域、佐賀県を含めるところの競争力を落としてしまうことにつながると思っていますので、そういう意味で一日も早くということを思っているわけです。
 ただ、繰り返しになりますが、これまでもとにかく丁寧に協議をして、御理解を得るべくやってまいりました。なかなか協議の再開もできない状況ではございますけれども、もう私どもはとにかく協議をして、そして何とかトータルの意味で御理解をいただくということを目指していくほかないと思っております。
 ちょっとあんまり先のことは、今、この段階では確定的に申し上げられないので、御容赦ください。
○共同通信
 数字を上げられたので。
○知事
 ごめんなさい。ちょっと、例えばの例で申し上げたつもりだったんですけど。



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