○佐賀新聞
　済みません。また話が変わって恐縮なんですが、市町村合併で、佐賀市と佐賀郡南部3町の動きがまた出てきたんですが、新特例法では、知事が一定の合併構想を示した地域でないと、いろんな国の支援が受けられないというふうに理解しているんです。知事はまだそういった構想を描く考えはないと以前おっしゃっていたんですが、その辺のことについて、こういった動きが出てきているので、どうお考えでしょうか。
○知事
　こうした動きには非常に注目をしています。これまでの合併が、例えばの例で申し上げれば、県が機関車になって引っ張っていっていた合併だったというふうに思います。今後、仮に合併があるとすると、それは県が引っ張っていくんではなくて、自分たちでやっていきたいというエンジンも全部市町村で（行うもので）、ただし、後押しをしてほしいとか、道筋を示してほしい、そういう話が市町村の方から──もう村はありませんが、市や町の方から出てきたときには、県として対応していくことにしたいと思っています。
　ですので、今後、佐賀市と南部3町がどのように協議を進められていくのか、それに対して県がどういう働きをすることを求められているのかということをよく聞いてみたいと思います。そうした上で、県に対して本当に市や町の方が望んでおられる役割を果たしていきたいと思っています。
○日経新聞
　具体的に何か県の方で、こういうふうにしなさいという、例えば、ビジョンらしき、第2ステージビジョンみたいなものを出すお考えはないのか。
○知事
　ええ、そういうビジョンを出す考えはありません。繰り返しになりますが、これだけ数年かけて自分たちの地域はどうあるべきかということを地域で、そして県も一緒になって議論をしてきましたので、それが、まだなお、あるんじゃないかということでやっていくというのは、それを県の方から、お見せしてやっていくということに対しては、私はそれよりもまずは、今新しく作ろうとしている地域に対して、県がどういうふうに関わっていくか、支援をしていくかの方が先ではないかというふうに思っているものですから、私は、県の方からあらかじめ、さらに新々ビジョンみたいなものを示していくという考えは今のところはありません。
○共同通信
　市が望む役割を果たしていくということですが、構想については、自分たちは今合併を考えているから、ここを盛り込んで構想を作ってくれという要望が出た段階で、初めて考えるということですか。
○知事
　そうですね。そこまで具体的にきちんと決めているわけではありませんけれども、市や町として、ぜひ県としてもこういう関わりをしてほしいとか、そういう声がいろいろ出てきたときに、それを具体的に、構想を作ってほしいという具体的な声になるかどうかはわかりません。いずれにしても、県としても何か主体的にもっと関わってほしいというふうな動きが出てきたときには、もちろん合併を否定するものではありませんから、そのときにはいろんな意味でサポートをしていくということになるんだと思っています。
　今お話があったように、それはもうビジョンをつくってほしいという具体的な要望が来ればということも一つの要素だと 思いますが、それがなければ絶対できないということでもないとは思います。