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記者会見
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質疑応答:「ネクストステージを佐賀県で」事業について
○FM佐賀
 話変わるんですけど、団塊の世代を誘致される策をされているんですけれど、あれで優秀な方が(佐賀県に)いらっしゃって、それでリタイア後、佐賀県でお金とか消費してくれるといいんですけど、一方でリスクもあると思うんですよね。その高齢化率を押し上げる要因にもなるし、社会保障費といった、その辺のリスクはどういうふうにして回避されようと思っていらっしゃるんですか。
○知事
 ある意味、非常に難しい問題ではあるんですけれども、私たちが今ぜひと声をおかけしているのは、いろんな技術を持った方が佐賀県に帰ってきていただいて、その技術を使って佐賀県全体の技術水準なり何なりを押し上げていただきたいということを期待して、今回「ネクストステージを佐賀県で」という事業を組み立てているつもりであります。
 中高年齢者、とりわけ高齢者の働く場の確保が非常に難しいという状況は佐賀県でも同じですので、県外から人が入ってくると、県内の高齢者の方の働く場が狭まるんではないかというふうな意見も聞くわけでありまして、それはそういった方々とは重複しないような方々、技術を持った方、手に職を持った方、ノウハウを持った方、そういった方々を受け入れていくということを考えています。
 確かに、高齢者の方が増えれば、その分だけ支出が増えるという要素もありますけれども、一方で、そうした方々というのは、それにふさわしいといいましょうか、ノウハウもお持ちでありますし、そうした方が社会に必要とされるということは、すなわちその分だけ収入も得られるということだというふうにも思います。そういったことによって、佐賀県としてはトータルの意味ではプラスになるんではないかというふうに判断をしています。ただ単に、どなたでもいいですからどうぞということではなくて、我々の方でもこういう技術を持った方、こういうノウハウを持った方どうですかと、そんなふうな感じのアピールを、よりしていかなくてはいけないかなと考えています。
○FM佐賀
 その預貯金が幾ら以上とか、そういった条件とかも──いや、海外では意外と、リタイヤした方があんまり預貯金がないと移住できないとか、結構足手まといになっているケースもあるみたいなんで、その辺結構気にしているんですよ。
○知事
 ええ、確かに国によっては預貯金が何ドル以上じゃないと移民を認めないとか、そんな国もありますけれども、私どもは、一つには佐賀県で生まれ育って活躍された方が地域に帰ってきていただくということ、それ自体は、まずもって歓迎すべきことだろうというふうに思います。それはある意味、プラスマイナスというよりは、人として人生の次のステージを自分の生まれ育ったところで暮らすと、そのことについて地元もぜひどうぞと言っているということは非常に、それは地域というものの持つ温かみではないかなというふうにも思っています。ただ、それだけでは高齢者の方が増えるということによって、いろんな不測の負担がふえるということにもなりかねませんので、そういう方ばかりではなくて、技術をお持ちの方にもぜひIターン的に来ていただきたいというふうなことも訴えているわけであります。けれども、我々は国ではありませんので、生まれ育ったところに帰ってきたいという気持ちにこたえる、そしてまた、自分の培った技術をどこか別の場所で使う、そういった人たちにこたえるような佐賀県でありたいと思っております。預貯金とかそういった制限などは考えておりません。
○日経新聞
 そういう面で言うと、非常に佐賀県側からの情報が少ないんじゃないか、つまり、私はこういう経歴で、こういう技術を持っていると。でも、佐賀県ではそれを生かせるのかなとか、そういう部分の情報をやっぱり県の方から出すというのが必要ではないかと思います。
 それでもう一つ私が思うのは、よく地産地消といいますが、これだけで農業が復興するとはとても思えませんけれども、ただ地産地消の取り組みについても、一般の観光客、それから地元の方々もそうなんですが、レストランとかそういう飲食店のオーナーとか、あるいはシェフとか、そういう人たちの間で、どこでどういうふうに手に入れればいいのかとか、そういう情報さえほとんど流れていないという声をかなり聞きます。そういう面では、さっきの団塊世代もそうなんですが、もうちょっと佐賀にはこういう方はこういうふうに今受け入れる、あるいはいろんな産業の中でこういうのがありますよとか、そういう情報をやっぱり懇切丁寧に発信していくべきではないでしょうか。
○知事
 そこはもう、その通りだと思いますね。そういったことをやっていかなければ、じゃ帰ろうかとか、じゃ行ってみようかとかいう気にもならないものだと思いますし、まずそのためにはこの佐賀県に暮らす私たちがそういったものをより使う、知るということが何より大事だと思っています。そういったことについても、またこれからやっていきたいと思います。特に今年は、やや切り口は違いますけれども、食育というテーマで、かなり切り込みをやっていこうと思っています。私は、土と汗というものを大事にする社会であり続けるべきだと思っていますので、最近、農家でない方、非農家の方が随分多いものですから、そういう方たちにもそういったものをわかっていただくようなことをしていく、それがどこで食べられるのか、どこで手に入るのか、そういったことも含めて、県内外の方々にきちんと届くようなことについて、今年は、去年にも増して心がけていきたいと思っています。



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