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記者会見
古川前知事の記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。

質疑応答:育児保険構想試案の提出について
○佐賀新聞
 佐賀新聞ですけれども、まず、昨日厚生労働省の方で育児保険構想の方の記者会見というか、説明をされたみたいですけど、それと厚生労働省の方に実際に提案をされたということで、そこら辺の中央での反応といいますか、行政側と、それからマスコミを含めて、どういう感触であったのかを教えていただきたいと思います。
○知事
 率直に言って、反応はすごく大きかったと思っています。まずは、こういう急遽の会見であったわけでありますけれども、本当にたくさんの方々が来られたということもありましたし、また、発表する前に担当局長である北井局長のところにも行ってきましたが、非常に高い期待感を表明されました。誰しもが、先日公表された1.25という数字が第二のショックだというふうなことをおっしゃっていまして、そうしたことに対して、何とかしなくちゃいけない。けれども、どうやっていいのかわからないという状況の中で、佐賀県が、批判はあるかもしれないけれども、例えば、こういうことはどうですかという具体的な提案をした。これは非常に意味が大きいのではないかと、北井局長からもそういうふうな発言をいただいております。
 また、時を合わせまして、自民党の方でもこの少子化に対して何かしなくてはいけないんじゃないかというので、若手の議員を中心にしたワーキンググループができているのでありますけれども、そこの代議士の方からも佐賀県の育児保険構想について勉強したいということで話がありましたし、私が発表している同時刻には、公明党の方に川﨑本部長が出かけていって説明をさせていただいておりました。
 そのほか、発表の場面には学者の先生方の姿もお見受けしましたし、終わった後も、ぜひこういったことをどんどん広げてくれというふうなありがたい励ましの言葉もいただいています。その1.25という、さらにショッキングな数字が出た直後であっただけに、非常に反応が大きかったと思っております。
 残念だったことは、その行政の責任者である厚生労働大臣、そして、内閣府の猪口大臣に国会の関係で会えなかったということでございまして、これについては、また東京に行く機会もありますので、ぜひともお目にかかって、こうしたことの必要性について訴えていきたいと考えています。
○佐賀新聞
 何か、例えば実現性の問題であるとか、そこらあたりについて指摘であるとか、そういった部分というのはなかったですか。
○知事
 一番言われたのが、私どもの案では今、事業主負担をいただかないことになっているんですけれども、なぜ事業主負担を入れない制度にしているのか、この点が一番質問が多かったところでありました。それと月々1,800円程度の御負担をいただいていくということに対して、非常に厳しい情勢の中でそういったことが果たして可能なのかというふうなことを指摘する声もありました。
 私どもが今の案で事業主負担を入れていないのは、事業主負担を新たに追加的に入れなくてもこれだけのことができますよということを絵にしたかったからであります。無論、事業主負担をいわば企業の社会的責任を果たしていただくべく入れることは、もちろん必要なことであろうと思いますけれども、それが理由で、特に、経済界の中にこれ以上の負担増は困るというふうな強い議論がありましたので、まずは入れなくてもこれだけのことができますというふうなことをお示しし、さらには、いや、国民がこれだけの負担をするのであれば、企業も一定の負担をすべきであるという議論が沸き起こってくれば、そのときには一定の企業負担もお願いして、その分だけ給付を厚くするということも可能かというふうに考えているところでございます。
 一方、月々の負担を保険料という形でいただくことについて果たして大丈夫なのかという意見も出ておりますが、もちろんそのことについては、負担いただく話ですから、それは介護保険の当初のころあった議論と同じく、これについては賛成、反対大いに議論をしていただければと思います。そういう反対という議論が出てきただけでも、私どもはこうしたものを提案した一つの成果ではないかと思っています。
 少子化──次世代育成対策を進めていくには、経済的な支援を充実させていくことを避けては通れないと私は思っておりますが、それにつけても、財源はどうするんだという議論が必ず出てまいります。そのときに、消費税を上げればいいではないかという議論もありますけれども、もっと負担と給付が明確に見える形で御負担をお願いする方が、私は御納得が得られやすいのではないかと思いますし、その給付が伸び縮みしていくということを考えたときにも、そのたびに消費税率を変えるという作業をやるよりは、保険料を変えていくという方がよりフレキシブル(柔軟)にできるのではないかとも考えております。その意味では、税でやるよりもこうした負担と給付の見える形の方が望ましいと思っておりまして、その意味でも、保険という姿の方がいいのではないかという お話を申し上げました。




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