○ＮＨＫ
　長崎（西九州）ルートの関連なんですが、ここ1カ月でなかなか進捗状況が見られなかったということなんですが、夏の概算要求に向けて、あと1カ月半ぐらいですよね。議会が入って、なかなか難しいと思うんですが、今後、概算要求の時期までに向けて、具体的にどういった活動を続けていくのかということと、仮に鹿島市との次の公開討論会ですが、それが開催されない場合の佐賀県として次の一手と申しますか、どういったところに念頭を置いているのかというのをお聞かせください。
○知事
　まず、概算要求に向けては、昨日も関係省庁を回って、佐賀県としての姿勢というものを議会と一緒になって示してきました。佐賀県としては、これは将来に向けて必要な社会資本整備であるというふうなことを改めて申し上げまして、概算要求に向けての予算の確保もお願いしたいということも申し上げました。そのことに対しては、昨日は鉄道局長にお目にかかっておりますけれども、政府・与党としても地元の調整がつき次第着工するという方針に変わりはないというふうなお話もいただいておりますので、その意味において、政府の方と私どもの方に気持ちのそごはないものというふうに理解しております。
　ただ、いずれにしても、地元の理解を得ることをやっていかなくてはいけないという状況に変わりはありませんので、概算要求までに同意をとるというのは現実問題としてなかなか難しいというところはあるかもしれませんが、地元との調整は引き続きやっていかなくてはいけないという状況には変わりがないというふうに思っています。
　この次の一手をどうするかとおっしゃるんですが、次の一手は、言ってしまうともう次の一手じゃなくなるというところがあるんですが、今後どうしていくかということは、今我々の中でもいろいろ議論をしていますし、いろんな方がいろんな提案なり考え方を私どもの方に言ってこられるということはあります。いろんな御意見はお伺いしながら、佐賀県としての考え方をまとめていかなくてはいけないなというふうに思っているんでありますけれども、いずれにしても、とにかく地元と調整がとれなければどうしようもないわけですから、その大きな姿は変更することなくやっていくということしかないなというふうに思っております。
○ＮＨＫ
　きのうは、何か叱咤激励みたいな、もうちょっと頑張れよみたいなことを言われたりしたでしょうか。
○知事
　そこのところは、もうこうやって政府・与党の方では調整がついたらやるよというところで、西九州ルートの必要性なり財源調達の手段なりのめどは立っているわけなので、もうあとは本当に地元次第ということなので、そこはそういう県を代表する人がそういう気持ちであるならば、それはもう頑張っていただきたい。いわば叱咤激励を受けたというところだったと思います。
○ＮＨＫ
　あと、先ほど鹿島市との話ですが、鹿島市（での討論会）をやるかやらないかというところが争点になっているという話なんですが、仮にこれはもし鹿島市側の方がそういうふうな条件をのめないという話になったら、これは事実上、開催ということは佐賀県の方は考えていないという理解でよろしいんでしょうか。
○知事
　ずっと鹿島市でやることについては、なかなかいい御返事いただいていない中で交渉しているんですよね。だから、その交渉をやめてしまってもうやりませんということを県がそういうふうに判断をすれば、そうなるのかもしれませんけれども、私どもはそれほど嫌だとおっしゃる理由はあんまりないんじゃないかなとも思っているんで、そこはとにかくこちらからお願いをして、開催について御理解をいただければやりたいというふうな、その姿勢は変わらずにいられると思っています。
　だから、県が一方的にもうやめてしまうという判断をすれば別ですけれども、鹿島市の方で、鹿島市で開催することを受け入れていただくかどうかというところではないかなと思っているんですけどね。