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記者会見
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質疑応答:道州制について
○佐賀新聞
 先ほどちょっと道州制の話も出ましたけれども、九州地方知事会でも幾つか検討とかされているみたいですけど、知事自身の道州制についての考え方というものを、こういう場で直接聞いたことがないような気もするので、改めて披露していただければと思います。
○知事
 確かにこうやって聞かれるのは初めてかもしれません。私は、将来的に都道府県の枠組みを超えた広域自治体がある方が望ましい社会が来るのではないか、そんな気はしています。その意味で、道州制というものについては基本的に賛成をしています。
 市町村合併で市町村、基礎的な自治体が随分大きくなりました。そして、ここがいろんな意味で力をつけていけば、住民生活に密着したものの多くが、市や町で物事がこなせるようになっていくと思うんですね。その過程で、今も例えば佐賀市でさらなる合併の構想があるように、もうちょっとみんなで一緒になってやっていこうよという動きも出てくるかもしれません。そうなっていったときに、今までと全く同じような形で県庁の存在が必要なのか、都道府県という枠組みが必要なのかというところは真剣に議論すべきなんだろうと思います。
 住民の方から見ると、市役所はおよそ自分たちの身近なことをやってくれるところだ、国は国で国家の基本的なことや防衛、外交をやるところだ、とすると、その中間団体みたいな存在である広域自治体のあり方というものについては、やっぱり真剣に考える時代が来るんだろうと思っているんですね。
 今、市町村は明治と平成と昭和、大正とそれぞれ大きく姿を変えてきています。国も、まあ不十分と言う人もありますが、一応形の上では21世紀に入って1府12省庁制になって、少しではありますが形が変わってきています。この道府県というのは、沖縄県が復帰したのを最後にして、いわば大きな姿は120年間変わっていないんですね。これだけ世の中を取り巻く環境が変わっているのに、全く変わらない姿というものが今後も存続し続けるべきかどうかというと、それはどうなんだろうというふうに思っています。基礎的自治体さえしっかりすれば、広域自治体はむしろ今の都道府県の枠組みを超えた形で広域自治体が存在をして、その広域自治体は、例えば産業振興、中等教育、そういったものについてしっかりとした考え方を持ってやっていくというふうなことというのも我が国が目指す一つの姿としてあり得るんではないか、 そんなふうなことを思っています。




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