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記者会見
古川前知事の記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。

質疑応答:九州新幹線西九州ルートについて(その2)
○時事通信
 新幹線のお話で、着工に向けて声を届けていきたいというお話だったんですが、いわゆる着工の条件としては、並行在来線の沿線自治体からの同意というのが必要なわけで、それに向けては、結局はかばかしい前進が今のところ見られないというのは間違いないところで、これに対してどういうふうなアプローチを今後していくのか。鹿島市から公開討論会の申し入れがあって、今条件を詰めているというところであると思うんですけれども、予算が一回流れて、知事自身、異例中の異例という表現でおっしゃいましたけど、今年度も予算がついて、まだめどがつかない中で概算要求するというのは、ほかの自治体になかなか説明がつかないんじゃないかと思うんですが、この辺についてどういうアプローチを考えているのか、ちょっとお伺いできますか。
○知事
 本当に異例中の異例ではあると思うんですよね。そういう中で、今回も予算要求をしていただくということは、相当ハードルが高いものがあると思うんですけれども、一方で、政府・与党の申し合わせとしては、西九州ルートについては調整がつき次第着工というふうに明確に表現されています。政府・与党の方で、このプロジェクトはもうなしだというふうな判断がない限りは、プロジェクトそのものとしては生きているということであると思うんですよ。でも、だからといって、じゃあ概算要求が簡単になるのかと言えば、それはそういうことではない。つまり、毎年の予算づけというのは、プロジェクトが生きているのか死んでいるのかということとは別物でありますから、その意味では、去年から今年にかけてどういうふうに動いてきたかということをきちんと説明するほかないと思うんですね。
 無論、今この段階で鹿島市の市長さんの同意を得る具体的な見通しがあるというわけではありませんけれども、それは私どもがとにかく粘り強く話をしていって、御理解を賜るという努力を続けていくしかありませんということを、これは政府や与党の関係者に対してもきちんと説明をしていくしかないと思っています。
 そういったことをきちんと説明すれば、わかっていただけるのではないかと期待をしています。
○時事通信
 それでは、ちょっと期待だけが先走って、具体的な動きとして見えないと、なかなかこの概算要求、きっちり取れるのかという不安もあるんですけど、どうなんですか。
○知事
  まあ不安はありますし、概算要求で取れても本予算でどうかというハードルはもう一個そこにもあるわけでありますけれども、もう今はあれこれ小細工をしていくよりも、もうこれをやっていくしかないのではないかと思っておりますので、とにかく今の状況をよく関係者の方々に御説明申し上げること、これに尽きるのではないかと思います。
○時事通信
  具体的に、鹿島市、江北町に対してはどういう働きかけを今後していくんですか。具体的に伺えますか。
○知事
 働きかけというのは、直接の働きかけ自体は私どもできないことになっているので、とにかく今は公開討論会についての最後を詰めていますので、もう佐賀市を先にやるということについては、こっちの方で譲歩しましたので、あとはどういう項目についてやるかということで今事務的に詰めをやっています。これをやって、まずはそちらの要求するものをやりましたよねというふうな中で、次の協議のステップをまた鹿島市の方と話をしていきたいと思います。
○時事通信
 具体的に、公開討論会は実施のめどというのは立ちつつあるんですか。いつごろできそうだという見通しは立っているんですか。
○知事
 まだいつごろという見通しは立っていませんが、場所については佐賀市と鹿島市でやるというふうに決まりました。あと、項目については、特に鹿島市でやるときには、新しい運行案、つまり、私どもは新幹線問題と言われているもののうち、特に並行在来線の沿線地域の同意が今求められているわけでして、並行在来線地域の住民の方の多くは、じゃあ並行在来線として経営分離した後どうなるんだということに興味をお持ちだと思います。ですので、そこについて議論をする必要があるということと、また、県がどういう振興策を考えているのかということについても御興味がおありだろうと思っています。
 ただ、今事務的には新たな運行案や経営分離を前提とした振興策は必要ないのではないか、仮に振興策をやるにしても、それは経営分離を前提としないものでいいのではないかというふうな打ち返しが来ていますので、それらについて今やりとりをしているところであります。だから、その意味では事務的には進んでいっていますので、これをどこかで折り合いをつけて実施をしていくということになるんだろうと思います。
○佐賀新聞
 今の沿線同意の件では、昨日終わりました県議会でも委員会等で議論があったわけですけれども、国の枠組み等の変更とか、そこらあたりについての議論もあったんですが、その点について、知事自身の見解というのを改めてお伺いしたいんですけれども。
○知事
 今の時点で、いろんな御発言はありますけれども、政府や与党として枠組みの見直しを検討しているというふうな認識をしておりません。話し合いをして、とにかく何とか同意をお願いしたいということをお願いしているところですから、私どもとしては、とにかく江北町の町長さんと鹿島市の市長さんに同意をしていただくように、そして、同意をすることが地域の衰退につながるのではなくて、江北町や鹿島市の発展にもつながっていくということをぜひ御理解いただくように努力を重ねていくしかないと思っています。
○佐賀新聞
 枠組みが変わってもというふうな議論とか、そこらあたりというのは、今のところ想定していないということですか。
○知事
 佐賀県としては想定をしていません。
 私どもとしては、今はこのスキーム(計画)があってやっているわけで、このスキームについていろんな議論があることは承知していますけれども、その議論を我々は前提にして、じゃあこう変わったらこうします、こうしたらこうしますって、そんなことは今考えるべきでもないし、考えたいとも思わないということであります。
 我々はとにかく、一日も早い着工を目指しているわけですから、その見直しに期待をするということではなくて、とにかく同意を得ることに全力を注ぐべきである。本会議で私はこのように申し上げましたけれども、その気持ちに全く変わりはございません。
○佐賀新聞
 関連していいですか。
 (長崎県の)金子知事が沿線、鳥栖とかを回られていることについてどう思うかということと、一方で、推進組織という、首長の方が立ち上がっていますけれども、その動きをどうとらえているかということと、その設立式が17日にありますけど、それに知事が出られるかどうか、その3点。
○知事
 あとは、長崎県の金子知事が回られていることについては、ぜひとも着工をという強い願いのあらわれだろうというふうに思っております。これまでも、沿線の首長さんのところもずっと回られたりしておりましたし、これはもうぜひという気持ちのあらわれだろうというふうに思っています。
 また、金子知事はこれまでの経緯をよく御存じでありますので、実際に説明を受けた首長さんから聞くと、過去の経緯からずっとお話があったということで、つまり、この新幹線については、佐賀県と長崎県が一緒になってずっとこれまでやってきたというふうな説明があったんだと伺っております。
 この沿線の首長さんが集まった連絡協議会ができたことについては、大変心強いものがあるというふうに思っておりまして、こうした連絡協議会を通じて、また、私どもの方にいろんな御意見なり提言をいただければありがたいと思っています。
 今確認をしましたが、ちょっと日程上の都合で私は出ないことになっていると聞いています。




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