○佐賀新聞
　先日、アスベストの3度目の調査で県立病院もあったということでしたけど、これまで、去年の問題発覚から約1年を要したということで、まず一つは、知事としての感想をお伺いしたいと。
　それから、先日の会見発表では、一応これで調査としては完了したと認識していますということだったんですけれども、知事としても、これで調査は完了と思われているのか。
　それと、今回、1年間かかったことについて、知事の方から、検証なり何か指示をされたのか、そこら辺のところを聞きたいんですが。
○知事
　まず、この問題発生から1年もかかってしまったことについては、結果的に長かったと言わざるを得ないと思います。もっと早くやれなかったのかという思いが非常に込み上げてきます。
　結果的には、アスベストの飛散もなかったというふうに報告を受けておりますし、また定期的に、例えば、県病院についてはモニタリングをやっていくことにしておりますので、大きな事故になることはないと考えておりますけれども、結果論であって、この問題が起きてからこうなるまでの間、とにかく長かったということについては真摯に反省をしなければいけないと考えます。
　一方で、こうした事柄が起きたときに、私どもとしては反省もし、かつ、やはり一般職員がやっていただけではだめだということで、専門的な知識を持つ職員を総動員してやるということによって、今回発見ができていったわけでありますが、一遍やったから終わりですよということではなくて、何かが起きれば、それに応じて臨機応変な対応をやっていくということの大事さも改めて感じました。
　こうしたことを受けて、私は今担当課に対して、一番最初の調査をやるときに、本当に一般職員がやるということで十分だったかということについて、調査を担当したところはどういう認識を持っていたかということを改めて問いただしをすべきだと言っております。
　それから、2度目、3度目と調査をやり直したわけでありますけれども、そのときにどういう意識で調査をやったのか、そうしたことを関係の部局、職員からきちんと事情を聞くなどしまして、今回のこの問題について事実関係、そして認識の整理をしていきたいと思っております。
　いずれにしても、1年もかかったということは反省すべきだと考えております。