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記者会見
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質疑応答:玄海、有明海沿岸への漂着ごみへの対応について
○NHK
 この間のごみの関係ですね、結構東与賀とか唐津とか、そういうふうな問題が出てきていますが、あと1カ月ちょっとしたら、海づくり大会があるわけなんですが、こういった中で、どういうふうに大会の運営を進めていくのかを改めてお聞かせください。
○知事
 まず、全国豊かな海づくり大会の会場になる玄海・有明両海域においては、これからも何回かに分けてクリーンアップの作戦が行われるというふうに伺っております。取っても取っても、また台風が来たり、大雨が降れば、また流れ着くわけでありますけれども、だからといって、そのままにしておいていいということではございませんので、これはいろんな人の力を借りながらやっていかなくてはいけないと思っております。
 今回、特に国に対して特別提案という形で、ごみの処理についても、国も一定の責任を果たしていただきたいということを申し上げたのは、例えば、玄海における医療廃棄物は全部が外国製でありまして、これは日本国内から排出された産業廃棄物だとは思えないという点であります。
 こうしたことについては何が原因なのか、どうやって防止すべきなのか、そういったことについては、国がテーブルをつくって議論をしていただくほかなかろうというふうに思いますし、また、たまたま流れ着いたところの海域が属する市や町が、それを自分の負担ですべて処理をしなければいけないというのは、いくら自治事務とはいえ、やや負担が過重に過ぎるんではないかとも思います。
 例えば、海岸の管理が不適正だからごみが散乱しているということであれば、それは自治体の責任だろうと思いますけれども、海外から流れ着くものについてまで、流れ着いたものがすべて自治体の責任であるとなるのは、ちょっといかがなものかなと思っていまして、そういったことも主張をしてまいりました。
 また、有明海についても、事情は同じでございまして、有明海の、特に佐賀県の沿岸に流れ着いているものは、佐賀県が特に有明海の湾の奥にあるということで、流れが弱くなるもんですから、どうしてもごみがたまりやすくなっております。私自身も目にしてまいりましたけれども、そこに落ちているごみは、自然で流れ落ちる、例えば、ヨシですとか、そういったものはまだ理解ができるんでありますけれども、人工物がたくさん流れ着いておりまして、上流の県、中流の県から排出されたとしか思えないような人工的なごみもたくさんございました。
 そうしたことを考えると、このごみを片づけるという行為は、ただ単に、海岸を守るという管理行為ということだけではなくて、県をまたがる大きな河川の一つの管理行為とも言えるのではないかというふうに考えております。その意味からしても、一定の国の責任が何らかの形であるのではないかというふうに考えまして、その旨を主張してまいりました。
 国の方では、いろいろハードルはあるけれども、考えてみるというお答えをいただいております。ぜひ次年度の予算で、何らかの形で実現していただくように、またいろんな意味で活動を続けていきたいと思います。
○NHK
 大会の前に全部撤去できるのかどうかですね、その辺をちょっと心配する声もありますが。
○知事
 もちろん、毎日チェックしていますので、チェックした後にまた流れついたものというものがあれば、それはそれで難しくなるということもあると思いますが、そこはもう大会の直前なんかになっていけば頻度を増やすとか、そういうふうなことでカバーをしていくというほかないと思います。
 とにかく、特に玄海の方のごみは、だれかが浜伝いに持ってきているというものではなくて、外から流れ着くものなもんですから、防ぎようがないというのが正直なところでありまして、もうこれは、とりあえずは人の力と協力で処理をするしかないと思っております。




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