○朝日新聞
　3点目ですが、埼玉のプール事故を受けて、県内プールの緊急安全点検の再確認調査があって、結局、120カ所以上のところで国の通知に違反していたという実態がありました。そうすると、安全管理がほとんどなっていないようなものなので、それについてはどのような見方をされているのか伺いたいと思うんですが。
○知事
　まず一つは、このプールの安全管理が十分ではなかった中で、何とかこの夏は事故が起きなかったということは幸いとすべきなのでありましょうが、できるだけ早くきちんと最低限、国の基準に合ったものにしていただく必要があるというふうに思っております。
　ご理解いただきたいのは、このプールの管理そのものについては、それぞれのプールを持っているところが一義的に責任を負っております。例えば、市町村立の小学校のプールであれば、小学校、ひいては小学校の教育委員会がどのようにやっていくかということが中心になっていきますので、私がここでああします、こうしますということをお約束するということは非常に難しいんですけれども、ただ、だからといって何もしないということではなく、不十分な管理をしているところについては、一日も早くきちんとした適正な管理をお願いしたいというふうに、それはお願いベースではありますけれども、それぞれの管理者に対してお伝えしてございます。
　ただ、これをやっていく中で問題になりましたのは、そもそもプールというものについて統一的な、例えば、都市公園でつくったプールと学校のプール、また、民間のスポーツジムにあるプール、そうしたものについて統一的な管理の基準が全くできていないということが明らかになりました。こうした事柄については、私たちの方で基準をつくっていかなくてはいけないと思っておりますので、そういったものは専門家の知恵も借りながら基準をつくっていきたいと思っております。これもできるだけ早くというふうに思っておりまして、そうした基準がいわば使える基準となって、この基準を守っていれば安全なプールだと言えるようになるように一日も早く実現をしたいと考えております。