○西日本新聞
　8日に総裁選が告示になりますよね。今のところ、3人立候補される予定なんですが、知事は端的に言って、どの方が一番ふさわしいとお考えなのかを聞かせていただけたらなと思います。
○知事
　どなたがいいかということは、率直に言って、今考えを持ち合わせておりませんけれども、いずれにしても、日本列島全体に目配りのできる人、そしてまた、世界をしっかりと見渡して行動のできる人であっていただきたいというふうに思っております。
　私としてだれがいいということは、今の時点では、お三方それぞれいいものをお持ちだろうと思いますので、どなたがなられても、特に地方に来られたときにお感じになっておられると思いますけれども、地域ごとのいろんな差の問題であるとか、また、教育の問題であるとか、そういう国家としてなさなければならない問題にしっかりと対処をしてほしいと考えています。
○西日本新聞
　具体的に、例えば、内政面でこういう政策の方、外交ではこういう方、こういう政策の方という具体的なものは何かありませんか。
○知事
　内政面においては、やはり千代田区、港区ばかりではなくて、日本列島の隅々のことまで想像力を発揮できる方であってほしいと思います。もうお三方いずれもそのお力はお持ちであろうかと思いますけれども、ややもすれば、日ごろ東京でお暮らしになりますので、ビルの隣立する中で暮らしていると、日本は今こういう状況にあるというふうについつい思いがちになるんだと思いますが、そうではないということを常々頭の中に描くことができる方であってほしいと思います。 例えて言うならば、靴の中に小石が入るというのは、非常に邪魔な状態になりますけれども、そういう違和感じゃなくて、自分の身が切られているような痛さを感じることができる、地方だとか弱いものだとか、そういったものに対する違和感ではなくて、痛みを感じることのできる人であってほしいなと思います。
　国際関係について言えば、一つは、どういう国に対してでも、しっかりと我が国の主張をできる人でなければ、我が国や、我が国の国民の権利というものを守ることはできないというふうに思いますので、それはしっかりと主張できる人であってほしいと思います。