○時事通信
　幹事社から1問だけ質問したいと思います。
　冒頭お話にもあったように、知事の残りの任期があと数カ月ということで、本当のもう総仕上げの時期に入ったと思われるんですが、1期目の残り数カ月、いわゆる総仕上げの時期に入って、これだけは仕上げておきたい、総仕上げをやっておきたいという具体的施策があれば教えてください。
○知事
　一つは、企業の進出に向けての努力は最後の最後までやっていきたいと思っております。一つでも多くまた、非常にいい形、将来につながるような形での企業誘致をしたいと思っておりますので、それはもう任期の最後の日までしっかりやっていきたいというふうに思っております。
　また、これは幾度となく申し上げておりますけれども、前回の選挙の際にお約束をしたマニフェストは、私の任期が終わる4月22日までかけてできる限り実現をしていくということが求められていると考えております。4月22日、私が任期の終わるその日には、この1期終えての総括の公表をさせていただきたいというふうに思っております。その日に向けて最後まで努力を重ねていくということだろうと思っております。
○佐賀新聞
　残り数カ月なんですけれども、その中で残された課題というのを、もうちょっとほかにありませんでしょうか。
○知事
　無論、前々から続いている、例えば新幹線の問題でありますとか、そのほかいろいろ、（プルサーマル計画に関する）直接請求もまだ作業としては続いているわけでありますし、そういったものはもちろんございます。ただ、これはできれば、特に新幹線については1期目の任期のうちに仕上げられればという気持ちはもちろんございますけれども、これは相手のある話でもございますので、場合によっては難しいかもしれません。ただ、とにかくそれはこつこつとやっていくほかないというふうに思っております。
　1期目を終える任期が来るまでにどうしてもこれだけはぜひ仕上げておきたいという意味においては、これもまた、よくこうした場で申し上げていることかと思いますけれども、県庁という組織の中における議論をする文化の醸成ということ、これは再々にわたって申し上げておりますが、まだ十分だというふうには思っておりません。物事を考え、何か判断をしていくときに、やっぱり非常に多くの考え方ないし議論を中でぶつけていって、骨太の結果、結論を出していくということをやらなくてはいけないと思っております。
　また、それと一見反するように見えるかもしれませんけれども、何か事象が起きたときにすぐにさっと対応するという、そのスピーディーさというものも必要だろうというふうに思っております。何かいったん緩急あれば、平常時でないことが起きたときには、緊急に対応していく。日ごろでは無いフェーズの中で、つまり、日ごろに無いような価値観を持って、とにかく物事を処理していく、そのことと大きな政策判断や決定をしていくときには、このほかにもこういう考え方があるんではないか、こういう反対論もあるんではないか、そういう中で我々はどういう行動をとっていくべきなのか、そういうことをきちんと議論していくということを4年間かけて何とか根づかせていきたいと思っておりました。一定のところはできているかもしれませんが、まだ十分ではないと思っておりますので、こうしたことについても、任期満了の日まで努力を続けていきたいと思っています。