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記者会見
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質疑応答:佐賀商工共済問題(その2)
日経新聞
 知事、この専門家2人の意見を聞いて非常に驚いたと、困惑したという表現を、さっきなさったんですけれども、いわゆる何を知事が最初想定されて、意見をもらったときに、あれっと思われたのか、もうちょっと詳しくお願いします。
○知事
 この両先生については、学問の世界では大変に著名な方です。判断そのものについても非常に重みのある方だと思っていまして、そのお二人は、重過失があったのではないかという方向にせよ、なかったのではないかという方向にせよ、同じ道を、同じような方向に向けての何かご意見が出てくるのかなというふうに思っていたんですね。それが、お一人はこっち、お一人はあっちみたいな感じで、全然別の方向だったもんですから驚いたということでありまして、私どもも果たして求償できるのかできないのかについては、随分、議論を中でもさせていただいていましたけれども、やはり相当難しい問題だったんだなということを改めて感じたような次第ではございました。
日経新聞
 いわゆる意見が分かれるとは思っていなかったと。それが分かれる意見が来たので困惑した、驚いたということですか。
○知事
 そうですね。
日経新聞
 そうすると、例えば、求償できるという方向で2人とも出ると想定されていたとか、あるいは出ないという方向で想定されていたとか、そういうことではなくて。
○知事
 いや、そこはないです。もうそこは、私どもはこれまでのいろんな議論だとか判決を読んで、求償できないのではないかと考えておりましたけれども、それは、このお二人の先生にお願いするときには、「県としては求償できないと思っていますので、よろしく」なんていうことは、もちろん全く言っていませんし、そこはもう学者ですから、学者の方は全く学者としての良心に従って判断をされたんだというふうに思います。
日経新聞
 これが1対1で分かれたということでは、例えば、今後、求償していく前知事が、仮に、そういうのを求められる状況はないみたいな、言うなら逆提訴みたいなのでされた場合に、例えば、1人の専門家は求償されなくてもいいみたいなご意見を出しているわけですから、逆提訴でそういう求償権は県にはないみたいなことの確認訴訟みたいな、そういうのが出る可能性もありますよね。それに対してはどうですか。
○知事
 その可能性があるかどうかもよくわかりませんし、今回こうして、こういう方向を示すということで前知事側の方たちがどういうふうにまた判断されるかというのは、私どもがまたどういうふうな内容で求償していくのか、訴訟を提起していくのかということを見ながら判断されていくのではないかなと思います。
私どもが今、その反応を予測して、それだからこうだと言う必要はないのではないかと思っていますけれども。
日経新聞
 そこのところは危惧されなかったんですか。例えば、専門家の意見が分かれたということで、そういう事態も想定されそうだというふうな、そういうことは全く検討されていなかったんですか。
○知事
 向こうからどういうご意見というか、どういう対応になろうとも、私どもとしては思いましたのは、意見は分かれましたけれども、私どもは求償できないだろうと思っていたわけですね。でも、いや、求償できるんではないかというご意見があった以上は、しかも我々から見ても、当時、下から上に上がっていって、最後、最終的には、当時の知事のところで判断があったというふうに地裁判決では認定されているわけですから、とすれば、当時の最高責任者である知事に求償するということはできるのではないか。少なくとも、その可能性は我々としても、きちんと負うべきではないかと考えたということなんですね。ですから、何か分かれたという材料をどう使われるかどうかというふうなところについて、私どもが思い悩んだりしているということはございません。

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