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記者会見
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質疑応答:佐賀県・長崎県・JR九州の三者基本合意(その10)
○読売新聞
 知事、これまで両県とも、いわゆるJRにもうひと汗、何とか譲歩案を再度引き出して出してほしいということを常々要望していらっしゃったかと思うんですが、知事の目から見られまして、JRはここまで踏み込んでいただいたというのは、どういう具合に知事の目からは、その理由といいますか、原因のほうは思われるんでしょうか。
○知事
 JR九州としても、このままではいけないと思っておられたんだと思います。何らかの形で、自分たちも踏み込んだつもりではあったけれども、なお踏み込みしろといいましょうか、そういったものがあるのではないかと思われたのではないだろうかと思っております。
 私どもが、今回、JRと交渉していく中で、大体、年間で約1億円程度の赤字であれば、それはある程度飲み込めるというふうなことを、かつて国交省の方がおっしゃっていたということがありました。そういった事実を発見し、また、かつてJRの石原社長も平成16年のときのいろんな会見の中で、そういう1億円というふうなことをおっしゃっていたということも発見をしました。そういったことを材料にして、大体1億円ぐらいまでであればご負担をいただけるのではないかと、そういう交渉をさせていただいたところでございました。
 今回、この赤字分を、どういう割合で負担をしていくのかという話をJRと詰めていく中で、そういったことを私どものほうから話を出し、そしてJRとしても、そのことについて一歩踏み込んでご了解をいただいたということは大変ありがたいと思っておりますし、もともと、ほかのJRではない、踏み込んだ判断をしていただいたことに対しても感謝をしなくてはいけませんが、今回は、さらに踏み込んだということで、この新幹線の実現にかけるJR九州の強い思いを感じた次第でございます。
○読売新聞
 知事、あれですかね。整備新幹線の見直しが検討委員会のほうで始まって、ほかの地域では延伸化、財源の確保ということで、この長崎ルートよりもう一歩先を進み始めていると。ここの見直し作業で、うまくクリアできなければ取り残されるとか、そういうラストチャンス的な、皆さん、危機感がやっぱりあったんでしょうか。
○知事
 はい、そうです。私も、特にこれからいろんな社会資本整備が難しくなっていく時代の中で、この新幹線が活用できる地域とそうでない地域というふうに、私は分かれていくのではないかなと思っております。無論、新幹線がない地域でも元気を出して発展していく地域はあろうかと思いますけれども、私は、材料として見たら、道具として見たときには非常にいい道具だろうと思っております。本当に将来にわたって、我が佐賀県は新幹線がないほうがいいのか。それともこれがあって、これを活用できる地域のほうがいいのか。私は佐賀県が21世紀の中で生き残っていく、勝ち残っていくためにも、こういう新幹線というツールを使って発展の道具にしていくということが必要だと思っておりました。そのためのラストチャンス、ほかの線区では、まさに財源の話がある中で、もう進まないようであれば、この線区の財源は、むしろ北陸や北海道に回してもいいのではないかという議論すらあったとも伺っております。そういう意味で、私自身危機感を持っておりましたので、それに間に合う形で、今回、基本合意が成って、本当によかったと、ほっとしているところでございます。
日経新聞
 知事、着工条件見直しというのが盛んに言われたじゃないですか。知事ははっきりと明言したわけではないというのを最後おっしゃいましたけれども、かなり取材の上では期待する向きもあったと。もしそれが実現した場合と今回の案と、振り返って知事はどうですか、どういう印象を持たれますか。
○知事
 私は今回の案がよかったと思っています。今回の案はJRがずっと運行してくれるという案ですので、この案ができたということは、私はこっちのほうがよかったと思っています。




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