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記者会見
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質疑応答:佐賀県・長崎県・JR九州の三者基本合意(その4)
○読売新聞
 それは、きょうの政府・与党のほうの報告を受けて大きな異論が出なかったということをもって、もう前の案には戻らないというご認識でよろしいんでしょうか。
○知事
 前にも申し上げましたように、これまで協議がうまく進みませんでした。振興策も示そうとしましたけれども、なかなか示すような状況にも至っていないという状況の中で、これを何とかしなくちゃいけないから、関係者はもっとハッパかけて調整をやりなさいというふうな決定が出たわけですね。それが出ましたので、私どもとしては調整作業、もう同意をいただくという作業をやめて、この調整をずっとやってきたわけです。それを始めるに当たっても、この調整がうまくいくかどうかわからないけど、まずこれを優先させたいということを申し上げてまいりました。それが整った、そして、きょう、国交省にも持っていって受理もしていただき、関係の方々もご理解をいただいて、「よかったな」と言っていただいている、こういう状況の中で、もう一度協議をお願いして同意をいただくとかというプロセスにはなかなかならないのではないかというふうに考えてもおりますし、仮にそうなるとすると、これまでの作業が何だったのかなというふうなことにもなるんではないかなとも思っているですが……。
○読売新聞
 先ほどからおっしゃっている国交省への受理という言葉があるんですが、受理というのはどういうことを指しておっしゃっているんでしょうか。
○知事
 報告を受けて、「わかりました」と。「こういう案だということがわかりましたので、これから政府・与党のほうで確認作業に入ります」というふうなことでございましたので、国交省のほうで「わかりました」と、「これだったら大丈夫ですね」とかっていうふうなご発言があったというわけではないので、そこは慎重にというか、丁寧にそういう言葉を使っております。
  ただ、国交省のほうから、内容に対して私ども、この合意の内容を説明しましたけれども、それに対する異論はありませんでしたので、大きなところで何かご意見とか異論があるということではないと考えております。
朝日新聞
 今回、同意をとれない中で知恵を絞ったという話をされていますけれども、要は、反対している当事者を、本来の当事者を外して、別の関係者で着工を進めたという形にも見えますけど、その点についてはどう思われますか。
○知事
 いやいやいや、だって、今まで、その関係者とずっと協議を重ねてきて、だめだったわけですよね。だめだったから、そのだめだった人を相手に協議を続けることができないから、何とかほかに道がないかということで3者で協議をしたわけですね。ですから、それは違うと思います。
○朝日新聞
 そしたら、今回の3者合意の中に、両方の意見を組み入れてつくった合意だという話をされていましたけれども、そこに鹿島市や江北町を入れなかった理由は何ですか。
○知事
 それは、もともと鹿島市や江北町は「同意しない」とおっしゃっているわけです、ずっと。ずっとですね。「同意しない」とおっしゃっているわけですから、そういうことを前提にして、じゃあ何とか知恵が出せないかということで、これまで関わっていないところでやっているわけですね。だって、「同意しない」と言われているところを加えて、もう「私としては、ずっとこのまま同意しない」というふうなことをおっしゃっているわけですから、そこを入れて協議をやるということは、それは短時間のうちにまとまるということにはならないと思います。本当に、その短い時間のうちにまとめようと思ったら、同じ方向を持つ、同じ考えを基本的に持っている人同士が集まって案をまとめていかないとだめなわけですよね。
○朝日新聞
 ですから、要は、鹿島市が望むものを受け入れたとおっしゃっていますけれども……。
○知事
 いや、鹿島市がとは言っていません。並行在来線になっているJR長崎本線の存続の期成会、ぜひ長崎本線を残したい、JRによる運行を残したいというご意見があるということを言っているんであります。
朝日新聞
 それは、推進派側の都合のいい部分だけを取り上げて合意したのではないかというふうにも見れますけど、どうですかという話です。
○知事
 でも、その「三セクにすると、つぶれてなくなるから不安だ」と、ずっと、私どもは言われていたんですよ。協議をずっとやっていたとき、また、いろんなご意見を承っていたときに、三セクというのはつぶれると、鉄路がなくなると、だからJRにやってもらうしかないんだというご意見だったんです。だから、それを受け入れて、じゃあJRにやっていただきましょうということにしたわけですね。だから、私はそのプロセスそのものにおかしいところがあったと思っていません。



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