○日経新聞
　実は、きのうも江北町の田中町長が、県に来て握手をしたのは失敗だったと、撤回するというふうな記者会見もやられたんですけど、その辺の、きのうのお昼の時点で知事にもその意向を伝えてあると。いわゆる地元としては、あくまで三者合意案にも反対するということをおっしゃっていますが、これに対して知事はどういう受け取り方をされていますか。
○知事
　心中よくわかると申し上げているんですよ。お気持ちはよくわかりますと。ただ、もうこの三者合意によって、町長さんの経営分離への同意をお願いするというステージではなくなっているわけですね。ですので、ぜひ力を合わせて、じゃあ、今度は江北町にとって必要なことは何なのかというふうな話し合いをぜひしていきましょうよということを訴えていますし、町長さんもきのう、私との電話の中では、「着工が決まったら、そのときは、また県に頼む」と。握手をしたのはどういう意味だったかというと、「今の段階では納得していないけれども、着工したら、そのときはよろしく頼むという意味なんだ」というふうにおっしゃったんですね。だから、今の段階で急に考えを変えていただきたいとかということはできないと思いますけれども、もう、話がここまで来ておりますので、着工をしたら、また、いろんな話を各地域としていきたいという気持ちは変わりませんので、そこは町長さんの、なかなかきのう、きょうで考えが違うということを言うわけにいかないということではないかなと思っております。
　町長さんが、ああいうことをおっしゃっている気持ちはよくわかると思っているんですけれども、そこは時間がある意味、解決する部分があるのではないかなと思います。
○日経新聞
　それは知事のほうから具体的に何かアクションを起こすとか、いわゆるもうちょっと何というか、このまま触らないでおこうというようなスタンスでいらっしゃるのか。
○知事
　これからにしても、私のほうからアクションを起こす気はありません。あくまでも、これは江北町の問題でございますので、江北町の中で、どういう議論がなされるのかということはありますけれども、もちろん私どもとしてはさまざまなツールを使いながら、今回の三者合意のことについてや、将来の新幹線を生かした地域づくりのことについては情報発進していこうと思っていますし、私はいつの日かは町長さんもご理解をいただけるというふうに思っております。
○日経新聞
　知事、ごめんなさい。それでちょっと実は私、ずっと考えていたことがあって、一つ知事にちょっと確認したいんですが……
○知事
　ちょっとすみません、30分過ぎていて、予算に関することの会見なので、もしよろしければ、また次の機会にお願いできればと思うんですが。
○日経新聞
　はい、わかりました。
○知事
　幹事社さんどうでしょうか。
○STS、NHK
　はい。