TCY ̑傫b ̑傫b ̑傫b
記者会見
古川前知事の記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。

発表項目:県政1年を振り返って

 それでは、年末最後の会見となりました。この1年を振り返っての私の思いを申し上げたいと思います。
 今年は、大きく言って3つぐらいあったかなと思います。
 まず1つは、県政そのものについて言えば、これまで、いわば過去からの政策課題をずっとやってきた部分について、一定の道筋をつけることができた年だったのではないかと思います。具体的に言えば、商工共済については1審の判決が出まして、それを県として受け入れることにしました。これによって、まだ残っている部分もございますが、解決に向けて大きく踏み出すことができました。また、新幹線についても、三者基本合意によりまして着工に向けて大きく踏み出すことができました。こうした、これまで、いわば前から抱え込んでいた課題というものについて、一定の道筋をつけることができたという年であったと思っています。
 よくいろんな方から、「1期目はこれまでの課題を整理するのに追われて、なかなか新しいものができないよ」というふうに言われておりましたけれども、私の場合には1期と1年かかりましたけれども、こうしたものがようやく大体きちんと整理をするめどがついてきたのかなと思っております。
 2つ目が、佐賀県の、いろんな意味での「力」が再認識された年ではなかったかということです。
 「若い力」という意味では、まずはバレーボール、久光製薬のVリーグ制覇に始まりまして、高校総体において過去最高の金メダルをはじめとする大活躍、また、非常にいい運営ができたということもございました。そして、佐賀北高が甲子園で優勝するということもございました。そうしたものに刺激をされてか、国体においても2順目で過去最高の成績をおさめることができたということもございました。この若い力を再認識した年でもあったと思います。
 もう1つが、「伝統の力」であります。青磁の中島宏先生が人間国宝に、そして、唐津焼の中里逢庵先生が日本芸術院会員にと、それぞれの分野で最高とされる賞、または栄誉に輝かれました。これは、佐賀県の焼き物の伝統の持つ力を、あらためて再認識したことになったと思います。
 もう1つ、佐賀県の「一番の力」というところでございます。日本で一番の産出を誇るハウスみかんを台湾に「J-PON(ジェイポン)」というブランドで輸出をしました。また、4年連続日本一に輝いている佐賀県産の海苔、その中でも、とりわけすぐれたものを「佐賀海苔 有明海一番」というブランドで売り始め、大変に好評を得ています。こうした佐賀県が持つ一番の力というものが再認識された年ではなかったか、こんな気もしているところでございます。
 一方で、3番目として残念だったことを申し上げれば、まずは、武雄で何の罪もない方が命を落とされるというふうな大変痛ましい事故が起きたことや、障害を持った方が警察官に取り押さえられて命を落とされるというふうな出来事もあったと。こうしたことについて、やはり非常に残念な年だったと言わざるを得ないと思います。地域で安心して暮らすとはどういうことなのかということを、あらためて考えさせられた年というふうに言えるのではないかと思います。
 また、県政そのものに関して申し上げれば、大変残念なことに、今年も2月に工事の未竣工問題で国庫補助金の返還が発生したことを受けて、私自身を含めたところの処分をせざるを得ないということも起こりました。これまでに比べたら件数自体は減っていってはおりますけれども、こうしたことが発生したことも反省をしなければいけないことだと考えております。総じて、いろんなことがありましたけれども、佐賀県にとって大変大きな1年ではなかったかと思っております。
 私のほうからは以上でございます。



「記者会見」トップに戻る 同日記事トップに戻る トップページに戻る

Copyright 2006-2024 Saga Prefecture. All rights reserved.
このサイト内の文章や画像を無断掲載することを禁じます。