○佐賀新聞
　この間、宮崎県の方で東国原知事が誕生されましたけれども、あれはいわゆる既成政党の支持を受けられた方とは違う形での当選ということでしたけれども、ああいう形での知事選ということについて、知事も選挙を控えられていますけれども、どういうふうに受けとめられたかというのと、いわゆる中央のそういう政治の状況というのが地方選みたいなものに反映するかどうかということについてはどういうふうにお考えか、お聞きしたいんですが。
○知事
　まず、東国原知事の誕生については、新しいタイプの知事さんの登場ということで、この地方自治の世界に新しい風を吹き込んでいただいたというふうに思っていまして、その活躍を心から期待をしておりますし、事実、就任されてからも鳥インフルエンザの問題をはじめとして、非常に果敢に取り組んでいただいているというふうに思っています。
　この東国原知事が既成政党の推薦を受けずに誕生したということ自体は、私にとっても非常に新鮮な受け止めでありました。しばらくの間は無党派という、脱政党というものがはやっていて、そうしたものがやや息をひそめていた感じがありましただけに、また新しい時代の流れというものを一方で感じました。
　私は政治をやる者として、さまざまな大きな団体、とりわけ政党というのは地域的な事柄、また、国政について非常にそれぞれの見識と行動力をお持ちな組織でありますから、そうしたところに考えが合う限りは、推薦をしていただくということ自体は私はおかしなものではないのではないかと思っております。
　ただ、ご指摘がありましたように、そうしたものが地方政治に影響をしてくるかどうかということについて言えば、私の感想としては、とにかく政治や選挙というのはその時々の風をいつも感じながらやっていくものだろうと思っておりますので、そういう意味では、影響というか、感じ方は変わってくるのではないかと思っております。