○佐賀新聞
　関連してというか、今一番そういうのでマスコミ的に取り上げられているのは柳沢大臣の発言かと思うんですけれども、一つあの発言についてどう思われるかというのと、それから、非常にああいうものの影響もあって、今、安倍政権の支持率は低下していると思いますけれども、そこら辺についてのお考えもあれば伺いたいんですが。
○知事
　まず、大臣のご発言そのものについて申し上げれば、私もその発言したときのものをできる限り詳細にとってみましたけれども、発言しながらも、いや、こういう例えはよくないだとか一生懸命言い訳をしておられたような気がします。ただ、言い訳をしながらおっしゃっていたとはいえ、おっしゃったことは事実、また、そういう「機械」という言葉が出てきたこと自体に、あるいは大臣ご本人も感じてはおられなかったかもしれませんけれども、そういう発想があったのではないかというふうに思っておりまして、このこと自体はやはり厳しく指摘をされても仕方ない事柄であろうというふうに思っております。
　ただ私は、だから大臣を辞めればいいのかというと、そういうことではなくて、ぜひこれだけ背負った、いわば重い十字架をぜひほかの大臣以上に、女性の事柄であるとか少子化の事柄であるとか次世代の育成支援であるとか、そうした事柄について、ほかの従来の大臣よりもさらに一歩踏み込んで、しっかりと政策を実行していただくことによって私は責任を発揮できるのではないかというふうに考えています。
　私ども、例えば育児保険なんかも提案させていただいていますし、少子化対策については、政府がこれは次世代の社会のあり方として腰を据えてやらなければいけないと思っております。そうしたことにこれまで以上に取り組みを期待したいと思います。