○NHK
　それで、あと別件なんですが、きょう厚生労働省がコムスンに対して、今後、例えば新規を認めないとか、更新を認めないという話をしましたが、それについてどのようにお考えになっているのかと、あと、サービスを利用されている方が県内でもたくさんいらっしゃると思うんですが、今後、対応をどのように考えているのかをお聞かせください。
○知事
　コムスンが、今回、このようなことになりましたけれども、福祉の現場は、とにかく多くのことが施設の中であったりとか、お家の中で起きることが多いもんですから、いろんな問題点については、よく私のところにメールが来たり、手紙が来たりということもありましたので、いろいろな意味で感じておりました。そうしたことが非常に広範に行われていたということで、コムスンに対する大変厳しい措置になったかというふうに思いますが、そのサービスを受けている人がなかなか文句を言ったりしにくい環境であるだけに、今回のこうした問題については一罰百戒で、ほかの福祉関係の事業者の方におかれてもしっかりと受け止めをしていただきたいということが、まず１点であります。
　それと、現在、コムスンでサービスを受けておられる方々に対しては、これはメーンはというか、基本的には市町で対応しておりますので、私どもでつぶさに把握しておりませんけれども、それに代わる事業者のサービス提供ができるのかどうかというふうなことを、介護保険の事業者や市町において判断していただくことになろうかというふうに思いますが、これによって、全然サービスを受けられない状態といったことにならないように、そこはお互いに介護保険事業者、そして私ども、また市町と情報提供を密にしていかなければいけないと考えているところでございます。
○NHK
　コムスンに限らず、ほかの業者の中にも、不正にお金を請求している例なんかも散見されるんですが、例えば、これに機に県として再調査をするとか、そういったご意向はあるのでしょうか。
○知事
　実は、前々から、これだけ大きなことであるかどうかは別にして、決して疑っているわけではございませんけれども、私どもが定期的に検査に入っていきます。そのときには、そういう不正行為がないかどうかということをきちんとチェックをするようにということで、チェック自体は相当厳しくしてきております。今回、コムスンに対する処分の内容などをもう少し見て、それは政令で行っている検査の充実ということで済むのか、それとも全体的に再調査をしなければいけないのかということについて、もう一度考え直してみたいと思っております。
○NHK
　県内のコムスンに対してのこれまでの調査では、そういった不正とかはないわけでしょうか。
○知事
　はい、ほとんどこれまでなかったというふうに聞いております。