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記者会見
古川前知事の記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。

質疑応答:九州新幹線西九州ルートについて(その2)
○佐賀新聞
 新幹線の件なんですけど、川上前副知事が新幹線を担当されていたんですけれども、おやめになったと。次のトップが、今、不在なんですけれども、坂井副知事に任せるという考えはありますでしょうか。
○知事
 いや、それはありません。私がやっていきます。
○佐賀新聞
 それはどういう形でやっていこうという。
○知事
 いよいよ勝負というか、この辺で解決をしなければいけない時が来ているかなというふうに思っております。川上前副知事には、本当によく、鹿島にも足を運んでいただきましたし、話も聞いていただきました。残っておられれば、またそれなりに仕事のお願いの仕方もあったんでありますけれども、今回こうなりましたので、川上前副知事の次だから坂井副知事ということではなくて、これまで彼が築き上げてきたものの上に立って、私自身がやはり責任を持って事を進めていくという段階に来たというふうに思っております。
○佐賀新聞
 鹿島市長とお会いできる手ごたえじゃないですけど、見通しみたいなのはありますか。
○知事
  手ごたえがね…。何もしていないように見えるかもしれませんけど、結構いろんな人を通じてとかで、なんとかお会いできないかというお話もさせていただいているんですけれども、まだ、なかなかその実現ができずにいるんですね。でも、決してあきらめてはいませんし、やはり、まず、とにかく話をさせていただくことが一番だろうと思っておりますので、これは引き続きやっていきたいというふうに思っています。
  また、一方で公開討論会のことですとか、あとは期成会との協議の再開についても、ずっと申し入れ自体は続けていっているんですね。色よい返事は得られていませんけれども、とにかく話をしていただくということを粘り強くお願いをしていくしかないと思っています。
○読売新聞
 この前、肥前鹿島駅の前で県の方が推進の広報活動をされたと思うんですが、それに対しまして、一部、市民の有志の人たちの方から例の確認事項違反ではないかという見解もあったんですが、知事としまして、改めて確認事項違反のあり方と県の広報活動とのかかわりというのはどうあるべきかというように考えていらっしゃるんでしょうか。
○知事
 あれは確認事項違反ではないだろうと思います。駅前でビラを配ることが、どこに違反するんだろうと思うんですね。確認事項というのは、もともと「説明会を開くときは一緒に開きましょう」ということか確認事項なんです。ビラを配ってはいけないとどこにも書いてないんですよね。どこが確認事項違反なのかと。これがそうだとすると、じゃ、「新幹線が必要です」と書いた県民だよりを鹿島市内で配布することも確認事項違反なのかということになって、気持ちはよくわかるんですね。だから、気持ちでおっしゃったんではないかなと思っていまして、それができないというのは、今の我が国社会ではおよそあり得ないのではないかというふうに思っております。
○読売新聞
 そうしますと、それはあくまで確認事項というのは県と期成会の間の協議というレールの上での確認事項であると。それ以外の件に関しては、それがいわゆる関係するというか、そういうものではないんだという認識なんですか。
○知事
 その認識は、期成会側というか、市長さんたちの側も同じ理解だったと思いますけどね。例えば、全く広報活動をするのに何か、よくわかりませんが、じゃ、ビラを配るときに確認事項でやるということは、反対というビラと一緒に配れということなのか。そんなことはないと思いますし、それまでも全世帯配布みたいな形で広報をやったことありますけど、そのときにも確認書違反という話はなかったというふうに思っているんですね。
 最近、ちょっと確認書というのが独り歩きしているんではないかと思って、ちょっと心配していまして、というのは、この間、鹿島市内のNPOの方が県の話を聞きたいということで相談に来られたことがありまして、市役所にももちろん話をしたら、「じゃ、やっぱりそれは一緒にやらないとね」ということで、「ああ、わかりました」と。「じゃ、市と県とそれぞれから話を聞きましょう」ということで話が進んでいたんですね。それがあるときになって、市内でやることはまかりならないと、「一緒であってもだめだ」というのが市役所から来て、それで、「結局あきらめざるを得ませんでした」ということを言われたんです。それと確認書とどういう関係があるのかわからないんですけれども、確認書と関係ないけれども、「だめだ」とおっしゃっているのか。でも、市民が「知りたい」と言っていることを市長さんが「だめだ」ということってできるのかなと。市長さんがおっしゃったのか、担当の方がおっしゃったのかわかりませんけれども、ちょっと何か私は正直言って、そこら辺はよくわからないところなんです。
 だから、そういったところも含めて、多分、何か誤解があるかもしれないので、直接会って話をすれば気持ちとかもわかるんではないかなと思っているんですけれども、いずれにしても、確認書違反だとは思っておりません。
○読売新聞
 ただ、市長との話し合いというのが、先ほどおっしゃったように、アプローチしていらっしゃるけど、なかなか実現できないという状況の中では、何か膠着状態から動き出すきっかけが見えないようにも思うんですが。
○知事
 そう言われると、「じゃ、こうすればいい」と本当は言うべきなんでしょうけれども、だから、そこが悩みの深いところでして、何かいい方法がないかなと思って探しているんですけれども、まさか夜討ち朝駆けというのも、皆さま方が時々されますけど、そのときでも「行っていいですか」と電話はして行くもんですよね。そういうお互い同士話をするのに、何かだまし討ちみたいにして会うのもいけないかなとも思っていまして、やっぱりきちんとした形で、もちろん会う会わないをあまり大っぴらにやらない方がいいとかというお気持ちがあるならば、それはそれで大事にしなくちゃいけないとも思っているんですけれども、多分私も何か誤解されている部分があると思うし、私自身が誤解している部分もあるかもしれないので、何とかそれを直接話ができればなというふうに思っているんですが、確かにこれという状況に今ないというのが事実ですね。
○日経新聞
 すみません、知事、先ほど新幹線の交渉も私が前面に出るというふうに断言なさって、それで、あえて若干ちょっと物議を醸し出すようなビラをこの時期に配られるというご判断は最終的には知事がなさった。
○知事
 もちろん私がしました。
○日経新聞
 その意図がね、何で駅で、あの内容を見ると学生向け、あるいはもっと若い人向けですよね。というのをねらってなさったのか。それで、その折にこういう反応が鹿島の地元から出るというふうに予想されなかったのかどうか、その辺はどうですか。
○知事
 これまでもビラとかは配っているんですよね。それに対しては、配ることがまかりならんと言われたことはなかったんです。特に、若い人を対象にしたのは、実際に朝の時間に乗ってみればわかりますけれども、やはり通勤・通学に使われている方が多いんですね。自分で車をお持ちのない世代、比較的若い世代の方が多いというので、そういった方たちにアンケートしてみると、多くの方は肥前鹿島から佐賀方面に乗られるわけですね。「少なくとも、こっちの方はJRがやるんですよ」みたいな話もご存じない方が多いので、やはり若い人たちにターゲットを絞った、そういうふうな事実をきちんと伝えることをやろうということで私が判断をしました。
 前にやって問題なかったので、今回、まさかこういうふうに問題になるとは思っておりませんでした。
○日経新聞
 それと、ご自分が交渉の前面に立つという、そのしょっぱなにこういう状況になったということに対して、知事としてちょっとどうですか、今後の展開の中で。
○知事
 厳しさは、毎回、変わっていないかもしれないんですが、だから、そういったことも含めて、そもそもこの確認書に対する考え方だとか、何か話があったときのリアクションだとかがいろんな場面で違ってきていると思うんですね。だから、その辺のところも、例えば、お役所の方を通じてうかがい聞くというんじゃなくて、直接「どうなんですか」というふうなことで話ができたらいいなというふうに思っていて、無論、例えばダムの竣工式で隣に座っていまして、あのときに話を聞けばよかったといえばよかったんですけど、ダムの竣工式に行ってお祝いもそこそこに、「ところで、あの件どうですか」とかという話をするのも、実は、中では議論をしたんです。せっかく面と向かって会うんだからと。確かにそうかもしれませんけど、やっぱりそこは話をされる側の気持ちになったら、「きょうはダムのことで来ているのに、その話はね」と思われるだろうなというふうに思って、その場では、私はしなかったんですよね。
○日経新聞
 あるいは、今回の確認書の件について、知事が直接、市長なり、あるいは鹿島市の担当者とどういうお話になるとか、逆に考えればそういうきっかけにもできるのかなという気もするんですが、どうですか。
○知事
 もともと、私がこの新幹線のことで市長さんとお目にかかったのは、やはり協議が中断したとき、そのときに真意を確認するというふうなところで出番があったんですよね。だから、そうしたことを思えば、今回こうしたこともあったんで、ちょっとお互いに真意を確認しましょうというアプローチはあるのかなと思ってはいますが。
○佐賀新聞
 また新幹線なんですけれども、参院選で争点に浮上してくる可能性があるんですが、そういった中での新たなきっかけにというか、そういった面の期待はありますか。
○知事
 はい。参議院選、さまざまなことが争点になると思いますけど、佐賀選挙区においてはこうしたことをどう考えるかといったことを、たしか川上さんは新幹線については整備ということを訴えておられると思いますので、こうしたことも通じて、いろんな判断があるかと思いますけれども、そんなものをひとつになるのはなって、その上で判断をいただくということかなというふうに思っております。
 特に国政選挙、知事選挙もそうでありますけれども、特に、何かのシングル・イシュー(ひとつの関心事)で選挙が行われるというのは、この間の郵政選挙が非常に特徴的でありましたけれども、一般的にはこの後の、例えば参議院選挙であれば6年間、衆議院であれば4年間、そういったものをだれを自分たちの代表者として出すかということで、民主党も自民党もマニフェストをつくってやっているように、総合的に判断していただくということになるんだろうというふうには思っています。ただ、そういう中で、地域の課題ということが幾つかあると思いますので、そういったことも、選挙の場を通じて大いに関心を持っていただきたいというふうに強く思っております。




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