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記者会見
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質疑応答:中越沖地震での原発トラブル(その3)
○NHK
 またちょっと話が戻って申し訳ないですが、原発のことなんですけど、今回、国の耐震指針というのもあるんですけど、もう1つ、住民の方たちが不安に思われたのは、電力の対応ということだったと思うんですね。消火活動の問題がありました。それから、情報の伝達が遅れたんじゃないかということもありました。それが結果的には何が起きているかということがわからずに、余計に住民の方たちの不安を助長させてしまうというような結果になったという声もあるかと思うんですね。それは国のほうもそういうふうに言ったりしています。
 電力会社が実際何かあったときに対応できるかどうかという、その対応力の問題というのが1つ今回浮かび上がったのかなという気もするんですけれども、そのあたり、電力会社に対してはどのようなお考えをお持ちですか。
○知事
 電力会社の対応をしっかりしなければいけないというのは、私も全く共感します。私は、今回問題になった最大のことは、実は電力会社の対応ではなかったかというふうに思っております。例えば、ホットラインを設置されていたにもかかわらず、電話をしようと思ったら、その建屋のドアが崩れていて入れなかったとか、要は何か設置しろと言われたから設置をしましたという、言葉は悪いですけれども、役目済ましみたいなことがあったのではないか、そういったことを思いました。だからということで、慌てて119に電話しようと思ってもなかなかつながらない。やっとつながったと思ったら地元には消防車がいない。遠くから来ようと思っても道路が寸断されていて時間がかかる。ちょっと想像力を働かせれば、仮に地震が起きて火災が発生した場合、そうなるだろうなというふうなことがあるわけでありますけれども、そこの想像力を働かせずに、ただ単に、設置なら設置だけをしていたというふうなところに私は問題があったと思っております。
 翻って、玄海原子力発電所を見た場合、そういう対策ができているのかというふうなことを我々自身も問題点としてとらえて、昨日、九州電力に対して、特に自衛消防隊の強化でありますとか、あと通信回線もきちんと専用線を確保して、いかなるどういう状態になってもちゃんと連絡がとれるようにするとか、そうしたことについて申し入れをいたしました。
 そうしたことにきちんとこたえるということが、私は今回の地震の中で、国の何らかの判断を待つことなく、まずできることではないかと思っております。あらためてそのことを強く感じております。




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