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記者会見
古川前知事の記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。

質疑応答:九州新幹線西九州ルート(その1)
○時事通信社
 新幹線問題についてお伺いします。概算要求のために上京して活動もされたと思いますし、今週は鹿島市内で意見交換会というんですかね、市民とのやりとりもあったと思います。手応え、現状をお教えください。
○知事
 概算要求に関する手応えは非常に強いものを感じています。この秋には新幹線に関する与党のプロジェクトチームの中で、さまざまなことが議論が始められるということも確認できておりますし、そういったことを考えても、概算要求自体はしていただけるのではないかというふうな期待をしております。ただ、こうしたことは、ぬか喜びになるということが間々あります。概算要求が決まるまで気を緩めずにやっていかなければいけないと思っております。
 また、きょうも県民大会というものが開かれまして、私も伺いますけれども、もうこの問題が膠着してしばらく経つものですから、できるだけ早期の着工をということで、その機運も盛り上がってきていると考えています。
 先日の鹿島の市民団体の主催による説明会にも、私は行ってまいりましたけれども、一番印象的だったのは、そこに市長さんの席も準備してはあったんですけれども、残念ながら、お越しいただけませんでした。ただ、こうして鹿島の市民の方々の前で私が申し上げていることと、また市長さんがお話しされることと、皆さんがお聞きになってどちらの方がなるほどと思われるのか。また、それぞれに確かめたいこと、言いたいことがあれば目の前で言っていただく、そういう機会があった方がいい、せめて話だけはするべきだと思いますけれどもというお話をしたときに、会場から本当に大きな拍手が起こりました。県と市とが話ができない状況というのは、本当に残念だと思っています。
 私は、できるだけ早く鹿島市内で公開討論会という形──形は公開討論会等にはこだわりませんけれども、鹿島の市民の皆さんの前でそれぞれの思いをぶつける、また、市民の方からもいろんな疑問点をぶつけていただく機会をつくってほしいというふうに思っております。こうしたことを重ねていくことによって、私は、今の県の考えていることを鹿島の市民の方々にご理解いただけると考えています。
○STS
 新幹線関係のフリーゲージトレインなんですけれども、予定では日豊本線で7月にも走行実験もやるという計画だったんですが、ちょっとこれは遅れているようなんですけれども、今の情報と、遅れているんであればどういう理由なのかということを教えてください。
○知事
 遅れているという話は私も聞いております。理由を聞いてみたんですが、7月ごろというのはあくまでもめどだったので、7月ということから見たら遅れてはいるけれども、全体のスケジュールから見たら、そんなに遅れているということではないというふうなことでございました。いつからするんですかということもお尋ねしておりますが、現時点では何月何日からというふうな具体的なことはまだ決まっていないというお話でございました。
 これは技術開発でございますので、予定したスケジュールどおりにいかないことも多々あるのではないかなと思っております。ただ、全体としての開発の内容や進み具合というのは、おおむねそんなに遅れているという感じではなくて、それぞれ予想されている問題点について一つひとつクリアをしている状況だというふうに伺っております。
○日経新聞
 先ほど与党のプロジェクトチームの話をされましたけれども、実は同じように津島さんが会長でいらっしゃる、自民党の税制問題のところでも、やはり消費税論議が恐らく、今の民主党が参院選に大勝したことで、かなり論議が迷走というか、先延ばしになるんじゃないか、先送りになるんじゃないかという見方が出ています。
 同じように、これは新幹線の見直しというのも、その可能性はないのか、あるのか、その辺は地元の知事としてはどんなふうにごらんですか。
○知事
 私どもが把握している限りは、新幹線の着工自体が与野党の対決案件になっているとは思っておりませんで、佐賀県の民主党においても新幹線に反対という態度ではないというふうに理解をしております。また、佐賀県以外のところでも、この新幹線について、党として反対というふうなことにはなっていないのではないかとも思っておりまして、そういったことを考えると、このPTの論議や事業の予算づけといったものそのものについては、今のところ何か課題があるというふうには理解をしておりません。
 ただ、いろんなものがいろんな材料として、今後議論の対象になる可能性はありますので、そこはよく見ておかなければいけないと考えております。
○日経新聞
 新幹線といいましても、整備新幹線の中でもいろんな計画があるわけで、当然北陸新幹線と九州新幹線とはまた若干ニュアンスが違うんでしょうし、それは知事、いわゆる西九州ルート、長崎ルートについては与野党ともに対立していないというふうに、これは確認されたんですかね。
○知事
 いえ、そうではありません。例えば、北陸新幹線や北海道新幹線について、じゃ、与党側は賛成だけれども、野党側が反対というふうなことで、それが何かマニフェストに書いてあるとか、少なくとも党の県連単位の決定としてあるとかというふうには理解をしていないということでございます。もちろん、個人の政治家としては、それぞれいろんなお考えはあるんだと思っておりますけれども、党の決定としてはそうなっていないのではないかなというふうに思っております。
 例えば、西九州ルートについても、民主党なら民主党でも、佐賀県の民主党と長崎県の民主党ではお考えが違うというふうにも理解しておりますし、その意味で、与党は賛成、野党は反対といったものではないというふうに思っているところでございます。

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