○毎日新聞
　あと新幹線問題なんですけれども、毎回毎回、繰り返しお聞きして申し訳ないんですけれども、非常に膠着状態というか、この状態の中で、正直言って打開できるとしたら、やっぱりスキームの変更とかということになってくるんじゃないかという気はしているんですが、今のところ、やはりまだ知事のお考えとしては、これまでどおりの地元の理解を得ていくという姿勢を貫いていくという考え方で変わりはないですか。
○知事
　はい、そこの部分については変わりはありません。ただ、変化があるとすると、この8月以来、何度か政府・与党の新幹線関係者と接しておりますけれども、その与党の新幹線のPT(プロジェクトチーム)の座長である津島座長が、これから並行在来線のことを含む全国的な新幹線の財源関係も含めた見直しをやっていく中で、西九州ルートについてもいろんな議論をしていきたいということのお話が出たということは一つの変化かなと思っております。
　私はこれまで、本当にそうしたことが行われるのかどうかということについては、よくわからないというふうに思っておりましたけれども、そのお話があったということ自体は一つの変化ではないかなと思っております。ただ、それはあくまでもこれから議論をしていこうか、その議論もどういう議論になるかわからない状態でありますので、そこに委ねるのではなく、私自身としては同意を何とかとらせていただきたいというところに変わりはございません。
　何より鹿島地域の振興策を実施しようということになりますと、厳しい判断だけれども、県とは一種、手を結んで、また、国に対しても、関係機関に対しても、必要な事業を優先的に実施していただくといった配慮をしていただく要求をしていかなければいけませんので、振興策を実施していくためにも私は同意を得たいというふうに思っているところでございまして、その考え方は現時点で変わっておりません。
　いずれにしても、このPT(プロジェクトチーム)における議論を県としてどういう議論になるのか、注視をしていきたいと思っております。