○FM佐賀
　2点ほどお聞きします。先日発足した安倍改造内閣ですけれども、既に発足からメンツがかわったりもしておりますが、あらためてこちらについて評価と期待することをお願いします。
○知事
　さあ出直そう内閣ということだったんだろうと思いますが、なかなかエンジンがかからない状況になっているのかなという印象を持っています。
　私が期待しているのは、増田総務大臣と舛添厚生労働大臣のお二方でありまして、増田総務大臣は私たちの仲間であった方が閣内に入られたわけで、その分、大変な部分もあろうかと思いますが、ぜひともこれまでの経験を生かして閣内で力を発揮していただきたいなと思います。
　ただ、これが容易ではないということは、国会議員ではない、バッジをつけておられない方が内閣の中でどれだけの力を持ち得るのかということについては、政治的に非常に難しい要素もあろうかと思います。その意味でも、ぜひ私は増田大臣をバックアップしていって、仕事がしやすいようにしていかなくてはいけないというふうに思っておりますし、今回、総務大臣という職と並んで格差是正担当という名前の担当を持たれることになりました。問題担当というのはよく聞くんです。拉致問題担当とか、問題担当というのはよく聞くんですけれども、是正担当というのは、あまり聞いたことがないんですね。この問題に取り組みますよということではなくて、何か是正するという結果を出せと言われているような気がして、ここは非常に新鮮だったと思います。
　また、併せて総務大臣就任の会見のときにも「地方政府」という言葉を使われたのが非常に印象的で、歴代の自治総務大臣の中で「地方政府」という言葉を使われたのは増田大臣が初めてだったんではないかなと思っています。
　ただ、そう言われても、冷静に物事を見たときには、「骨太の方針2006」というものの中で歳入歳出一体改革が決められているわけですね。そうすると、交付税についても、ほかの歳出についても、ものすごくびっくりするような答えが出てくるわけではないということで、非常にかじ取りは難しいかと思いますが、ぜひそこは期待をしたいというふうに考えております。
　とにかく地方に光が当たるとみんなが感じられるような政策をぜひ実行していただきたいと思っておりますので、総務省の所管にかかわらず、地方を明るく照らすような、そういう政策の提言と実行にぜひお力を発揮していただきたいと私は考えております。
　それが総務大臣でございまして、舛添厚生労働大臣については、もともと安倍内閣に対しては非常に厳しいご発言があった方でありますので、これまでの内閣のやり方に対する反省というものを十分にしっかり受けとめた上で動いていただけると考えております。
　大臣就任早々、厚生労働省の中の問題、また、奈良県における周産期医療の問題、こうした問題についても非常に厳しく、そしてまた、周産期などの問題については、自治体とも一緒になってこの問題解決に取り組みたいという方針を示されておりまして、私は非常に好感を持って受け止めているところでございます。ぜひとも期待に沿う、また、期待を超えるご活躍を期待したいと思っております。