TCY ̑傫b ̑傫b ̑傫b
記者会見
古川前知事の記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。

質疑応答:「せんたく」発足(その2)
○読売新聞
 「せんたく」に話が戻るんですが、都内の記者会見の中で、西尾さんの発言の中で、地方六団体の中でも、いろんなことについて意見集約は難しくなってきているというようなご発言がありまして、自治体関係者という土俵から離れて議論をする時期に来ているというようなことをおっしゃっていたんですが、この全国知事会とか地方六団体の今の存在意義と、この「せんたく」というんですかね、これはどういうスタンスという具合にとらえればよろしいんでしょうか。
○知事
 全国知事会そのものは地方自治法にも認められた公的な組織でありますし、きのうも行われておりましたけれども、政府との間でも意見交換会が行われているような、そういう存在でございます。できるだけ地方の総意に基づいて発言をしていく、行動をしていくということが求められているんだろうと思います。
 一方で、今から数年前に三位一体の改革が行われたときに、多数決をしてまで、その地方六団体の意思を統一して動こうとした、そのときから比べると、とにかく何が何でも1本にまとめなければならないというふうな考え方は、それを構成している知事さんたちの中でコンセンサスになっていないというふうに私は思っております。
 今、特に最近大きく話題になっている、例えば、法人二税の見直し問題のように、地域間によって明らかにプラスマイナスがはっきりと出てくるようなものについて、全会一致でこのことを知事会として決めていくのは難しいということは、これはもう正直言ってあろうかと思っております。ただ、知事会としてまとまらないから、じゃあ地方の意見をまとめなくていいとか、発信しなくていいということはないだろうと思っております。
 この「せんたく」というところも一つの議論の場でありまして、そういったところについては、何か議論をまとめるということそのものを目指すのではなくて、積極的に議論をしていく場でありたいというふうに思っておりまして、いわば「せんたく」という場は全会一致を求めるとかそういう場ではございませんし、そこに加わってくる人たちは、それぞれの項目について、いろんな考え方をお持ちであります。そういった方々が議論を展開できる場になればというふうに思っているところでございます。
 西尾先生は、「地方自治」という雑誌の1月号に、地方六団体がなかなかまとまるのが難しいという論文を書かれまして、分権型社会をつくっていくのに、これまで地方六団体の果たしてきた役割は非常に大きいということをお認めになりながらも、もうフェーズ(段階)が違ってきているというふうなことを書かれておられます。私もある意味そこに共感する部分もございまして、六団体は六団体として、政府に対して求めていくことなどはやれると思いますけれども、それぞれまた、いわば別の場で議論をされることがあってもよいと思っております。




「記者会見」トップに戻る 同日記事トップに戻る トップページに戻る

Copyright 2006-2024 Saga Prefecture. All rights reserved.
このサイト内の文章や画像を無断掲載することを禁じます。