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記者会見
古川前知事の記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。

発表項目:新年の思い

 皆様、明けましておめでとうございます。皆様方にとりましても、本年がよい年でありますように、心からお祈りを申し上げます。
 さて、平成20年、2008年を迎えての私の気持ちでございますが、去年は、にせもの、「偽」という1文字で象徴された年であったということでございます。今年はぜひ「真」、まことの年にしたいと思っています。
 去年までに、これまで県政として過去からの、いわば遺産として引き継いできた事柄について、一定のけじめをつけることができました。今年は真のスタートラインに立った年とも言えるのではないかと思っています。真の意味でのスタートをさせ、そして、県庁自身を進めるという方向に進化をさせ、そしてまた、私どもの中で行う議論を深掘りしていく、深化をさせていく、そういう年にしたいと考えているところでございます。
 特に力を入れていきたい事項を幾つか申し上げますと、1つは、これはマニフェストにも書き、また、総合計画2007にも書いている事柄でありますけれども、特に障害福祉に力を入れていきたいと思っています。去年、安永君のああいう痛ましい事故が起こりました。こうしたことを踏まえて、障害を持っている人が普通に地域で暮らすことができる地域づくり、その取組の第一歩の年にしたいと考えています。
 また、障害を持つ人が普通に地域で働くことができる環境もつくり上げていきたいと思っています。マニフェストでも総合計画2007でも障害者雇用率日本一を目指すということを標榜していますし、去年までの時点で佐賀県は全国第3位というところまで来ています。この取り組みを着実に進めていきたいと考えています。
 また、きのうは残念ながら負けてしまいましたが、去年はスポーツがいかに地域に力を与えてくれるか、元気を与えてくれるか、そういう年であったかと思います。私のところにいただいた年賀状にもたくさんの人から、「去年の佐賀県すごかったね」というふうなコメントをいただきました。その多くは、若い高校生たちのスポーツにおける活躍のことを意味したものでございました。こうしたスポーツが地域に元気をもたらすということを何らかの形で、さらに引き続き形にしていきたいと思っておりますし、併せてバレーボールの久光製薬、そして、サッカーのサガン鳥栖、こうした佐賀県にベースを持つプロのチームが優勝をし、またはJ1に上がる、そういう年になることも念じております。
 このほか、虹の松原の再生でありますとか、棚田でありますとか、佐賀県がこれまで持っていた財産を磨き上げる年にもしたいと考えています。私たち佐賀県にはさまざまな財産があります。そうしたものをこれまで、ややもすれば見過ごしてきた部分もあるかもしれません。今年はそうしたものを振り返る年にもしたいと考えているところでございます。
 併せて、新しい取組として、特に目玉になるものとしては、今年は、がんの粒子線施設の設置についての一定の方向性を出したいと思っています。現在、専門家の委員の先生方とともに、どういう線種がいいのか、炭素線がいいのか、陽子線がいいのか、また、場所はどこがいいのか、そうした場合、お客様であるところの患者はどれぐらい見込めるのか、そういったことを含め、いろんな議論を重ねております。今年のできるだけ早いうちにこうした事柄に一定の方向性を出して、九州の、いわば医療界の総力を挙げてつくる、そういう施設の設置を目指したいと考えております。
 私が思っている年頭の所感は以上でございます。
 先ほども申し上げましたように、だんだん世の中のルールが少しずつ変わっていっている感じがしています。ようやく地方にも光が当たり始めました。地方再生の元年とも言える年かもしれません。私どもも、ほかの県の知事さんと一緒になって申し上げてきた、例えば、交付税の復元でありますとか、例えば、品目横断的経営安定対策をしっかりとルールを守って実施しているところがばかを見ないようにということであることとか、また、山に広がる有害鳥獣の対策をきちんとしてほしいということであるとか、こうした地方にしっかり目を据えた政策の実施を国に求めてまいりましたが、そうしたことも、ようやく日の目を見つつあります。こうしたことをしっかり佐賀県の発展に受け止めていきたい、そういう年にしたいと考えています。
 1点気になるのは、原油高をはじめとする経済情勢の変化であります。また後ほど申し上げますが、原油高、また経済環境の変化、こうした事柄によって県民生活にいろんな意味での変化がもたらされることが予測されます。経済政策そのものは国の所管事項ではありますけれども、佐賀県の地域経済を元気にしていくための取組を今年も引き続き行っていきたい。そうすることによって、少しでも県民生活に安心と安定がもたされるようにしたいと考えております。



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