○NHK
　ある程度、去年のうちにこれまでの懸案については道筋をつけたというふうにはおっしゃっているんですけど、まだそれぞれの課題について県民の間には議論も残っているし、すべて解決したわけではないと思うんですね。例えばプルサーマル、ほぼ２年後に迫ってきていますし、それについてはまだ不安の声というのも残されている。さらに、原子力についてもそうですし、あと商工共済については、第三者委員会を設けて、今後どういう形で救済を行っていくのか、それから、新幹線等についても、鹿島住民グループなどは、今回の三者合意について納得していないというような声もあります。そうしたことについて、どういう形で向き合っていくのかということなど、これまで去年道筋をつけた事柄を今後どういうふうな形で対応していくのかということもまだ重要な部分であるかなと思うんですが、そのあたりいかがでしょうか。
○知事
　そうですね、これまで私どもとして道筋をつけた事柄をどのようにして県民の理解を深めていくかということは、1つの大きなテーマであろうかというふうに思います。ただ、これまでと違うのは、どのようにしていくかという道筋がある程度見えてきたというところは大きく違うのかなと思っております。例えば、今回の新幹線について言えば、この三者基本合意の内容についても、年末ばたばたとした感じではありましたけれども、新聞折り込みという媒体を使って届けてさせていただいていますし、またそのほかにもいろんなやり方、媒体で今回の私どもの判断についていろいろ訴えかけをしていきたいと思っております。
　もとより、こうした県民の意見が分かれるものについては、すべての方々が納得をするということは、目指すべきではありましょうが、なかなか難しいかもしれません。でも、私どもとしては、そういう大きく意見が分かれているような事柄については、私どもがなにゆえにこう判断をしているのかということを、これからも丁寧にご説明をしていくという作業をしていかなくてはいけないことだろうというふうに思っております。