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記者会見
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発表項目:平成21年度に開校する有田窯業大学校4年制課程の学生募集が始まります

 それでは、次です。
 平成21年度に有田窯業大学校の4年制課程がスタートします。いよいよその募集が始まります。
 4年制課程を新しくつくることにしたねらいは、この売れる製品づくりといった、いわばお客様サイドに立ったような製品づくりを進めていくためには、従来の1年、2年という基礎の技術を学ぶだけでは足りないという問題意識からであります。そしてまた、その企画力、デザイン力だけでなく、焼き物を取り巻く、例えば、食文化であるとか歴史であるとか、そういったこと全体を含めて、有田のみならず日本の窯業界を引っ張っていくような人材を育てていきたい、そういうふうなねらいであります。
 セールスポイントは3つあります。日本の磁器発祥の地の有田で本格的に学べるということや、人間国宝を初め、日本を代表する有田の匠の方々がさまざまいらっしゃいます。4年制になりますと、こうしたそれぞれの窯元に出かけていって、そこで実地に指導を受けながら、技を学んでいくというふうなことも可能になっていきます。また、私立では比較的授業料が高いところもありますけれども、県立の専修学校ということで授業料がリーズナブルになっています。
 教育内容は、1年、2年が学びの基礎、基礎固めということで、あと3年、4年で専門性を高めるということで、伝統コースでは絵つけやろくろを、プロダクトコースでは産業陶磁器を勉強するという大きな陶磁器の会社なんかでもいろいろ勉強をするということになります。また、より芸術性を高めるための造形表現に特化したコースも準備しています。
 この4年目には、いよいよ3年間で習得した技術や知識を使って卒業制作に入っていきます。ここにおいて、実際の現地に行っていろんな事柄をさらに学んでいく。そして、社会に出たときにスムーズに窯大で学んだことが実現できるように、4年次ではしっかり現場と学校とのつなぎをやっていきます。技術力の強化、企画力の向上、デザイン感覚の養成、そして知識・教養の深化、こうしたことをやってまいります。特に、知識・教養という分野においては、窯業大学校が佐賀大学と連携協定を結びましたので、そうしたことによって、かなり幅広い分野での知識を得ていただくことになります。
 現在、校長は14代酒井田柿右衛門先生でございますが、そのほか、中里逢庵先生、井上萬二先生、中島宏先生、こうした方々にも講師陣としてしていただきますし、バラエティーに富んだところでは、ハウステンボスの名誉総料理長の上柿元勝さんが食文化については非常勤講師として講義をしていただくことになっています。
 また、日本を代表する焼き物の歴史の先生方もこういう講師陣になっていますので、この講師陣の深さと幅の広さも日本一と言えるのではないかと思います。
 4年制課程、定員は10名です。願書の受け付けは12月15日(月曜日)から1月16日(金曜日)までの一月間になっています。
 学校見学会をそれぞれ10月、11月、12月と準備しておりますので、ぜひお越しいただければと思います。
 皆さんとともに焼き物の新たな歴史をつくってまいりたい、こう考えています。

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