○STS
　粒子線がん施設の件でちょっと伺いたいんですが、先ほど知事のほうは大変手ごたえがあったということだったんですが、今、経済が非常に厳しく冷え込んでいる方向に向かっている中で、予定どおりといいますか、計画どおりの金額を計画までの年度に集める自信といいますか、手ごたえというものはどういうふうにお考えなんでしょうか。
○知事
　確かに経済状況を考えたときには非常に厳しいものがあると思います。でも、そういう厳しさの中であれだけの方々に集まっていただいたということと、あと結構多くの方から言われたのは、私どもは今回、放射線医学研究所が今開発中の次世代の加速器といいますか、スポットスキャンニングという技術を使った、呼吸とかでがんが動いても、動いたところにきちんと光を当てるという世界で最先端のものを導入しようとしています。そういったことを説明した結果、これは九州に1つとかという物の言い方ではなくて、日本に1つ、または世界に1つということじゃないのかと。九州の経済界だけでなく、例えば、東京の会社なんかにもいろいろ声をかけたほうがいいというふうなことで、具体的にこういう会社なんかはどうだというふうなご提案をいただいた向きもあります。状況が厳しくなっている分、より広くそういう出資や寄附を求めていくという道筋もできてきているんではないかなと思っています。
　手ごたえ、視界は不透明なところはありますけれども、目指すべき方向ははっきりしていますし、羅針盤はきちんとしていますので、必ずやそこにたどり着くことができるというふうに思っています。