○佐賀新聞
　昨夜のクリーンパークさがの話し合いの件なんですけれども、かなり紛糾したというふうに聞いているんですけれども、現状をどんなふうに認識されているかということと今後どういう形で理解を求められていくかということをお尋ねしたいんですけど。
○知事
　きのう、地元の地区の方から出された要望書に対する答えをお持ちしました。もともと1週間で答えを出してくれというお話でしたので、その期限の日に持っていったところ、説明をさせていただけなかったというのはまことに残念だと思います。地元の皆さんからしても、自分たちで要望を出しておられるわけですから、それに対して財団がどう考えているのかということを知りたかった方もたくさんいらっしゃるんではないだろうかと思います。クリーン財団として出した答えに対して、これでは十分ではないとか、それはおかしいというご批判、ご議論をいただくというのはよくわかるんですけれども、話をさせていただけないというのはまことに残念だと思います。
　いろいろ感情的なこととか気持ちの部分もあるのかもしれませんので、それはほぐしていく努力をしなくてはいけないというふうに思っておりますけれども、私どもはこの件についてはかなり長い期間、私どもとしては丁寧にやってきたつもりです。その間、もちろんすべてのやりとりを記録にとっているわけではありませんし、いろんなそのときのやりとりで発言した側と受け取る側でのニュアンスの違いがあったこともあるかもしれません。でも、大事なことについては基本的に文字に起こして協定書という形で、これは一種の契約ですから、それでまとめているわけです。これを私たちはしっかり守っていきたいと思っていますし、そういうふうに文字でまとまっていないものについても、精神としてはこの協定に沿った形で私たちはしっかりやっていきますよということをこれまで何年もずっと言ってまいりました。それだけに、この本稼働直前になってこうした形になっているというのは本当に残念だと思っています。
　ただ、これについては、もう真っ正面からお話をさせていただくほかないと思っています。やはりオープンということ、そして、あくまでも私どもとしては、この協定の趣旨を生かした形でご理解を願っていく、このことをある意味愚直に訴えていくほかないと思っています。
　1つの要素としては、私は地元雇用の件については、今後の雇用というものもありますので、今、日々雇用を3人ということで提示していますけれども、まだ地元から応募がないんですね。ですから、ぜひ地元から応募してくださいというふうな訴えかけでありますとか、また今後、財団そのものが採用するわけではありませんが、この受託する幾つかの会社が新規の雇用を考えているというものがございますので、そのときにはできる限り地元の湊の方々を雇用していただくようにということを財団として取り組んでいくということが私は理解が得られることにつながると思っています。