○佐賀新聞
　伊万里の工業用水事業の件でちょっとお尋ねしたいんですが、20億円程度の追加費用が必要だということで、技術的に事前の設計がどうだったのかというのが１点と、もう１点、伊万里のほうは、国に支援を求めた後に県と折半という形でお願いしたいというような意向を表明されているんですけれども、その辺の知事のお考えというのをちょっとお聞かせ願いたいんですが。
○知事
　私もこの案件が伊万里市から報告されたときに、まずは設計か施工のミスではないのかというふうに思いました。そして、その設計のやり方、施工のやり方については、私なりにヒアリングをし、かつ現場にも行ってみました。 　基本的には、こうした種類の工事をするときに必要とされるやり方で調査、そして、施工が行われているなというふうな印象は持っています。 　しかしながら、ただ、それだけでは十分ではないのではないかと考えまして、新しく第三者の専門家にももういっぺん見てもらってほしいと。この事業にこれまでかかわった人は、なかなか十分ではなかったと言いにくいんじゃないのか。新しく専門家をお願いして、その専門家にも見てもらって、本当にこの設計や施工に問題がなかったのかどうかを確認したい、そういったふうに考えています。 　それが仮に、設計や施工には問題がなかったとわかったとすればということなんですが、そうなっていけば、それは伊万里市には問題がなかったということになりますので、追加的にかかる費用については、県としても一定の負担をしなくてはいけないのではないかと思っておりますし、また、国に対しても、これは施工上のミスではなく、不可抗力で起きたものだということの説明をきちんとした上で、国にも一定の負担を求めたいと考えています。
○佐賀新聞
　すみません。それで、先ほど言われた新しく第三者の意見というのは、伊万里市が九大の先生に頼んでいるという調査と同じものですかね。
○知事
　市が依頼されているそうです。ですから、同じ話だと思います。 　いずれにしても、これまでのプロセスに参加をされていなかった方が新しく入ってきて、客観的に判断をしていただくということだというふうに伺っています。
○佐賀新聞
　最後にもう１点、一定負担というのは、フィフティ-フィフティという認識でいいんですか。
○知事
　基本的には、これまでの負担と何ら中身が変わることはないとすれば、そのようなことになると思いますが、それについてはまだ伊万里市と最終的にきちんと詰めはできておりませんが、考え方の基本としては、フィフティ-フィフティということが基本になるのではないかというふうに現時点では考えています。