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記者会見
古川前知事の記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。

質疑応答:平成20年度当初予算案(その1)
○朝日新聞
 緊プロでは、収支不足を今年度の予算では1億円を予定していたんですけれども、それが8億円になったと。これについてはどのような評価をなさっているんでしょうか。
○知事
 入り繰りはいろいろありますけれども、結果的に見たときには、いいところにおさまったのではないかと思っております。1億円が8億円ですから、全体が4,000億円ぐらいの予算ということを考えれば、誤差の範囲内かなと思っています。
○朝日新聞
 4,000億円を切ったというのが18年ぶりという、県政自体の縮小、縮こまっている部分というような見方もできるかと思うんですけど、逆にスリムになったという見方もあるかと思うんですけれど、そこについてどんな評価をされていらっしゃるでしょうか。
○知事
 県の予算がどれぐらいでなければならないかということについては、いろんな議論があるんだろうと思います。予算が大きくなればいいのかというと、それは基本的には、行政は租税で賄われておりますので、その分だけ企業活動が盛んになってたくさん税収があるという状態であればいいんだと思いますけれども、それがあまり得られない状態で、起債にばかり頼るというわけにもいかないということになれば、この現下の経済情勢を考えたときには、ある程度の縮小、均衡はやむを得ないかなと思っているところでございまして、この数年間の経済情勢や財政の見通しを考えたときには、今回の4,000億円を割ったということもやむを得ないと思っております。本当はやりたいことはいっぱいあります。5,000億円ぐらいの予算を組みたいところでありますけれども、いたし方ないと思っています。
○NBC
 今回の予算編成のポイントを一言で言うなら、どんな予算編成に心がけたということになりますか。
○知事
 厳しい中でも芽を出したいというところでございました。やっぱり非常に苦労したところとしては、職員団体と給与関係についてずっと交渉を重ねておりましたので、それがどうなるのかといったところが今回の予算編成の一つのポイントでございました。
 幸いにもこの予算編成に間に合うような形でご理解を得られましたので、それによって何とか予算が組めたということだったろうと思っております。それが一番のポイントと言えばポイントだったかなというふうに思っております。
○NBC
 幾つもある議案の中で、特に全国に先駆けた議案だったり、あるいは特に力を入れていらっしゃる議案を、ポイントを教えていただけますか。
○知事
 まず1点申し上げられると思うのは、まず、肝がんについては、残念なことに佐賀県は肝がんの死亡率が全国一なもんですから、この肝がんの検査、そしてまた、治療費の支援の額そのものはほかの人口の多いところは多いかもしれませんけれども、その予算に占める割合といいましょうか、そうしたものは日本で一番高いというふうなことが言えると思います。
 県によっては、一部予算化しておいて、あと必要があれば追加で補正もというふうなことも考えておられるようでございますけれども、佐賀県では、これを当初から全額組むことにしました。そういったものが1つでございます。
 あともう1つは、クリーンエネルギー自動車の購入費の助成というのは全国で初めてであります。この4年間の間にクリーンエネルギー自動車の数を2倍にしていきたいという目標を掲げておりますけれども、それを実行していくために、より実行ある手段に移ったということでありまして、これは非常に画期的なことではなかったかというふうに思っているところでございます。
○西日本新聞
 財政再建団体を回避するがための緊急プログラムver.2.0であったと思って、それに沿った予算編成と思うんですけれども、今回の予算編成でその道筋ができたと思われるのか、まだ、足りないところがあると思うのか、まずその辺を伺いたいんですが。
○知事
 まず、道筋はできていると思っております。というか、初年度でございますので、初年度から道を外すわけにはいかないという思いがありましたし、先ほどの趣旨全体を見ていただいてもわかりますように、趣旨そのものから見たときには、財政の健全化への道筋は外していないというふうに思っています。
○西日本新聞
 続けて申し訳ないんですけど、ちょっと細かいんですけど、先ほどポイントで、人件費抑制、これがどうなるかがポイントとおっしゃったんですけれども、事前にいただいた資料を見ますと、人件費の構成比、歳出に占める割合が前年度から0.8ポイント上がっているんですよね、むしろ逆に。だから、4%カットしたにもかかわらず、構成比では上がっていると。これは多分全体額が下がっている中で、人件費も削っているんですけど、構成比が上がっているというのは、言ってみれば、外に対しては厳しくやったけど、身内にはまだ甘いと言える側面もあると思うんですよね、結局、構成比が上がっているということは。その辺はどう思いますかね。
○知事
 それはそうではないんだろうと思います。例えば、仮に投資的経費を縮めずに膨らませておけば、構成比は下がったわけですよね。というふうなことを考えますと、構成比そのもので身内に甘いとか厳しいということにはならないのではないかと思っております。
 そもそもちょっと前までは、人件費というのは義務的経費という整理がなされていて、これについては、ほぼ、いじることが不可能という整理をされていたわけですね。今回は、本来は人件費というのは、公務員の場合には人事委員会の方でその水準が決められることになっておりますので、そういう整理も、ある意味、当然であったかと思うんですけれども、そうしたことを言っていられないということで、一般職員から管理職に至るまで人件費をカットするというふうなことになったわけであります。そこは、先ほどのこの表で歳出の増減の数字がありましたけれども、人件費が32億円カットされています。これ以上に、投資的な経費を115億円減らしたということで、全体が減ったがために人件費の割合が増えたように見えるということはありますけれども、実額ではこれだけ減っておりますので、身内に甘いという批判は当たらないのではないかと考えております。  




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