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記者会見
古川前知事の記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。

質疑応答:平成20年度当初予算案(その2)
○NHK
 事前のレクでもお願いしていたんですけど、結局、特に投資的経費については総額調整ルールで、あとシーリングもかなり厳しくかかっているということで、先ほど外に厳しいという話もありましたけど、大分歳出抑制されていますよね。何をどう削ったら、こういう数字になったのかというところ、つまり、廃止された事業とか、そういうものが県民にわかるような形で示されないと、サービスの低下というふうなこともあるんじゃないかという不安をお持ちの方はおられると思うんですよね。その辺については、何をどう削ってこういうふうな数字になったのかというところは何かご説明いただける部分はありますか。
○知事
 一番大きなものとしては、投資的経費を落としたということで、これで50億円、一般的に毎年5%カットしていくということをやるよりも、今回のようなやり方で、最初から毎年3分の1ずつ乗せていくというふうなことをしたことによって当初よりも50億円落ちているわけですね。これが一番大きな変化でございます。
 もちろん、そのほかに、例えば大きな減の要素としては、佐賀県の福岡の情報センターを廃止したというふうなことがございます。これは億の数字にはなりませんけれども、これで大体5,000万円ぐらいカットになっているとかというふうな部分がございますので、そうしたものが主なものだと考えています。
 なお、廃止したものについては、一覧という形ではできていないかもしれませんけれども、お話があったとも伺っておりますので、それは一覧にして出すように私からも指示をしておきましたので、それはまた別途お届けをさせていただきたいと思っています。
○NHK
 そこら辺の予算が縮小されることによって県民の利便性が低下することにつながらないかという不安の声に対しては、どういうふうにお答えになりますか。
○知事
 基本的には、まずそこで直接関係をされるような団体なりなんなりにはずっと話をさせていただいています。そして、そこから声をお伺いした上で、例えば、廃止の仕方だとか、内容についてもご相談をした上で、その物事を決めているというやり方をしておりまして、全く寝耳に水のような形になるというふうなことはないということをこれまでも徹底してきましたし、そうだと思っています。
 また、特に市町が関係する部分についても、市町が関係している事業について補助金の廃止なり補助率の変更をする場合には、秋口ぐらいから市長会、町村会を通じて話をして、そしてご理解を得るようにということをやってきておりますので、多くの県民の方にとっていきなり寝耳に水という話はないのかなというふうには思っておりますけれども、足りない部分があれば、この予算の審議の中で、また、その後の広報の中で、きちんと県民に対しても申し上げていきたいと思っております。
○NHK
 肝がんのお話、佐賀県内では、特にインターフェロン治療ですとかやっていらっしゃる方も多くて関心が高い話だと思うんですが、今回の補助事業の意義と、それから県の目指す方向ですとか、そういったことをもっと詳しくお話しいただけますか。
○知事
 残念なことに、肝がんによる死亡率が全国1位であって、30歳以上の方については、とにかくまず一度検査を受けていただくことが望ましいだろうと考えております。今でも、私ども数字的には検査を必要とする県民の半分ぐらいの方には検査を既に受けていただいているとは思っておりますが、逆に言えば、半分残っているわけですね。ご自身に、そういうふうな肝がんと関係している可能性があるということでありますので、それをまずしっかり県民の皆様方に知っていただくということが1つございます。
 そしてもう1つは、実際に肝がんで治療されている方々に対して、インターフェロンによる治療費の助成を行うことになったわけでありますけど、これは佐賀県だけではなくて、全国で行うことになりました。佐賀県の独自ということではございませんけれども、ほかの県に比べて肝がんの治療を受けておられる方が多い、率にすれば全国で一番高いという県でありますので、その予算の組み方についても、ちょぼちょぼと組んでいくという形ではなくて、必要と思われるであろう全額をあらかじめ当初予算で組んでおいた上で、これだけ予算も準備しておりますので、どうぞ皆さんご相談に来てください、治療費の助成についてもどうぞ申し出てくださいというふうなことを多くの方々に訴えていきたいと思っております。
○朝日新聞
 歳入についてなんですが、交付税と臨財債、合わせて44億円増えたということで、これは合わせた額としては多分、大分久しぶりの増になるということになると思うんですけど、そこについての評価はどのように。
○知事
 去年から比べると、非常にほっとしたということだろうと思います。これまでずっとここ数年間にわたりまして交付税は、総額が減っていくという基調にございました。その基調に歯止めができたという意味では評価できると思っています。
 ただ、これが来年度以降どうなるかということや、骨太の方針2006にある2011年度までのプライマリーバランスの黒字化という国の財政再建の目標とどう関係するのかという点について、いま一つ見えない部分もあるんですね。ですから、21年度以降について安心できるというわけではないと思います。
 また、交付税は増えたんですが、今年はちょっと特徴として、交付税も増え、税収も増えているんですよ。普通は、地方財政の教科書によれば、税収が増えると交付税は減ってもいいわけなんですが、これは技術上の話なんですが、20年に増える分の反動が来年きて、21年は税収もそんなに増えないのに交付税は減っていくだろうということが予想されます。そうしたことがありますので、今年の今回の予算そのものでは、まだしっかりと見通すことはできないと思っておりますけれども、いずれにしても、去年に比べたらほっとしているのが正直なところです。




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