○佐賀新聞
　Buyさがんのほうでお聞きしたいんですけれども、1回目に平成18年度で取り組まれたと思うんですけれども、その成果と課題みたいなのを押さえておかないと、またこの取組も生かせないと思うんですが、その辺、最初の取組についてはどうお考えですか。
○知事
　 まず、その総括を本当にきちんとしなければいけないんですが、数字的なものについては、まだきちんと調査がまとまっておりませんで、これはまたその調査結果を待ちたいというふうに考えておりますが、よかった点としては、こうしたことをやることによって、あらためていろんなことがわかってきたということであります。
　1つは、やはり地元佐賀県内で物を買う、サービスを受けるということに対する意識がないところが非常に多かったということでございまして、県庁そのものについて申し上げても、例えば、お茶を飲んだり、物を買ったり、弁当をとったりするようなときにも、県内のものというふうにせずに県外からも普通に買うというのが当たり前に行われてきていた、例えば、こうした会議のときに水を置くときにも県外のもの、場合によっては外国のものが普通に置かれていたみたいなことがあったわけですね。そうしたことではいけないのではないかという意識が随分変わってきたということは非常によかったというふうに思いますし、こうした取組を通じて、佐賀の商工会議所がすぐ反応していただいたように、商工会議所といった民間のほうにも広がりが出てきたということは大変よかったというふうに思っています。
　また、私どもが最終的に目指している地方消費税の配分についての考え方というふうなものについても、私どもなりにしっかり勉強をして、それで、基本的には各市町村の調査員の方がきちんと丁寧に1軒1軒のお店をずっと回って数字を調べていただくということをしていただかないといけないというふうなことで、そういったことをお願いしたりだとか、いろんな発見があったというふうに思っています。それがどういうふうな結果に反映されるかということについては、調査結果がまとまり次第公表したいと思っておりますが、基本的に私どもの危機感というのは、佐賀県は人口が減っていっているわけですね。それで、消費というのは人口に大体比例しますので、放っておくと佐賀県の地方消費税の配分割合がずっと減っていってしまうということがあるわけであります。何とかそうならないようにみんなで盛り上げていこうというところが一つの柱でありましたので、数字がぐっと伸びるということはなかなか難しいかもしれませんが、一定の歯止めという結果が出れば大変ありがたいなと思っています。
　反省というものがその時点であるとすれば、まずは、やはり広がりが足りなかったかなということであります。Buyさがん運動って知っていますかと聞いてみても、なかなか知らない。ある意味ショックだったのは、商工会の青年部の人たちと議論をしていて、商工会の青年部の人で知っている人が私のざっとした感じで言うと1割ぐらいしかご存じなかったということなんですね。何度も担当課は説明をしたと言うんですけれども、上のほうの人たちに対する説明で終わっていて、それが草の根の運動に展開できていなかったという点は反省すべき点ではないかなと思っています。
　言われたのは、やっぱり4年に一遍言われてもぴんと来ないと。どうせやるんだったら粘り強くいろんな形で手をかえ品をかえ、日ごろからやっていないとだめじゃないかという話がありましたので、4年に一度と言わずに、こうしたいろんな形でキャンペーンということで、Buyさがんという言葉を少しでも多くの県民の方々に知っていただこうというふうにしたところでございます。
○佐賀新聞
　その一環でやっている職員の街なかランチですけれども、効果は出ているとお考えですか。
○知事
　私ももちろん職員の1人として食べに行きますけれども、今、いろんな食堂やレストランの人から食べに来る人が増えたというふうなことを聞きますし、私自身も12時になるとみんなで出ていく姿というのを見てうれしく思っています。
　また、ランチがいいんだったら買い物もいいんじゃないでしょうかというふうな話なんかも出てきていまして、別に勤務時間中ではありませんので、買い物をするのもいけないということはもちろんありませんので、それも大丈夫だよと言っているんですけれども、そうしたことを通じて、1つは街なかに出ていくということと、そのまちの持つ意味というものを職員の一人一人が感じてもらうということは、非常に大事ではないかなと思っています。
○佐賀新聞
　具体的に何か統計をとったりとかは、まだされていないんですよね。データ的に。
○知事
　今、商工課だったかな、アンケートをやっていまして、結果はまとまっていませんけれども、どんなふうな変化があったかは、今、調べつつあります。