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記者会見
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配布資料:次世代高速無線システムWiMAX(ワイマックス)※注1 の実験を九州で初めて実施します

記者発表資料 平成20年2月5日
情報・業務改革課 ネットワーク担当
担当:井上、黒川(内線:1765)
直通:0952-25-7390
E-mail:jouhou-gyoumu@pref.saga.lg.jp

 県では、今年度から公共サービスの質の向上や経費節減等を図るため「イノベーションさがプロジェクト」※注2に取り組んでいます。その中の一つとして、次世代の高速無線通信規格のWiMAXを活用した民間との共同実験を行います。
 WiMAXは、いつでも、どこでも、移動中であっても高速インターネットに接続し、様々なサービスを享受できるユビキタス・ブロードバンド環境※注3の構築に有効な手段です。県では九州で初めて実証実験を行い、ユビキタス社会の安全・安心で健やかな地域づくりを目指し、最新技術の検証を県と民間企業と共同で取り組んでいきます。

1 共同実験のテーマ
 無線技術を活用したユビキタス・ブロードバンド環境の構築

2 共同実験の目的
 県民の利便性向上や地理的条件による情報格差の解消のためのWiMAXの活用方法など、ユビキタス・ブロードバンド環境の整備に向けたWiMAXの展開可能性を実証することにより、県内におけるWiMAXの事業展開を促進し、ユビキタス先進県を目指します。

3 共同実験の実施予定時期
 平成20年2月中旬から3月末まで

4 共同実験の概要
 県庁新行政棟屋上に設置したWiMAX用のアンテナ設備より電波を発信し、各種実験を行います。

 (1) 技術的検証(2月中旬〜3月上旬実施予定)
 WiMAXの利用に当たり、技術的な実現可能性について検証を行います。
(1) インターネット接続実験
WiMAXを利用した高速インターネット接続の検証を行います。
(2) 映像伝送実験
WiMAXの電波を利用した映像の伝送実験を行い、画質の検証を行います。
(3) IP電話による通話実験
WiMAXの電波を利用したIP電話からの他の電話(NTT回線固定電話、携帯電話)への通話の検証を行います。
(4) 高速移動体受信実験
今回実験を行うWiMAXの電波範囲内を乗用車で移動しながら、高速インターネット接続の検証を行います。
(5) 到達距離実験
電波の到達距離について検証を行います。


 (2) 体験実験(3月実施予定)
  上記(1)で技術的検証を行った内容について、県民参加型のWiMAX体験イベントを開催します。
(1) 実施時期(予定)
  平成20年3月中旬
(2) 場所(予定)
  どんどんどんの森周辺
(3) イベント内容(予定)
  ○ 高速インターネット体験コーナーの設置
  ○ 映像伝送実験コーナーの設置
  ○ IP電話体験コーナーの設置      等


5 共同実験の相手方

 佐賀デジタルネットワーク株式会社  佐賀市天神3丁目2−24
                        代表取締役 古賀 久登
実験協力:株式会社 フジクラ 東京都江東区木場1-5-1 取締役社長 大橋 一彦 
6 WiMAX活用により期待される効果
 
○ いつでも、どこでも高速インターネットサービスへの接続が可能となります。
○ 地理的条件による情報格差の解消が図られます。
○ 携帯電話等での小容量の映像伝送と比較して、大容量のデータ伝送が可能となり、例えば防災現場からの高精細映像伝送等への活用による迅速な災害対策などに繋がります。
○ 高精細映像伝送等の活用により、事故現場や災害現場、そして移動中の救急車両等でも遠隔医療が可能となるほか、在宅患者への遠隔診療が可能となります。
○ 高速移動中でも、安定したブロードバンドインターネットの利用が出来るため、バスやタクシーなどでの観光情報案内等、地域コミュニティサービスが実施できます。
○ 自宅や会社等で使っているIP電話が、屋外でも携帯電話として使用可能となります。

ユビキタス社会の実現に向けた情報通信基盤整備の促進

※注1 WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)
 IEEE(米国電気電子学会)で承認された、固定通信無線の国際標準規格。
WiMAXは、最大で半径4キロをカバーする中継局を設置すれば、そのエリアでは専用のカードを差し込むことで、高速のインターネットが利用できる次世代の無線技術。従来の無線LANが屋内向けであるのに対し、屋外での利用を想定して開発された。
 日本全国向けの通信サービスが2009年夏頃からサービスが開始される模様。また、総務省は、この次世代無線を使った通信サービスをそれぞれの地域で行うことを希望している自治体やケーブルテレビ局といった事業者からの申請を、3月3日から受け付けることとされている。

※注2 イノベーションさがプロジェクト
 平成19年度から、県民満足度の向上を図る観点から、佐賀県と民間事業者とが、県の行政実務に関する知識、経験と民間事業者の創意工夫とを結合し、県の公共サービスの質の維持向上及び経費の削減に資する共同研究を実施する事業

※注3 ユビキタス・ブロードバンド環境
 「いつでも、どこでも、だれでも」が高速インターネットでのサービスを受けることができる環境のこと

参考 アンテナ及び送受信端末

屋外設置型アンテナ 外付けアンテナタイプ  PCカードタイプ
屋外設置型アンテナ  外付けアンテナタイプ PCカードタイプ




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